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ポールスターの電動SUV『3』、ドライバーモニターシステムのデモへ…CES 2023

  • 《photo by Polestar》
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ボルボカーズ傘下のポールスターは12月15日、米国で2023年1月5日に開幕するCES 2023において、新型電動SUV『ポールスター3』(Polestar 3)に標準装備される「ドライバー・モニタリング・システム(DMS) 」のデモンストレーションを行うと発表した。

◆気が散っていたり居眠りをしているドライバーを検出
ポールスター3のDMSは、事故を回避して乗員の命を救うために開発された。ポールスター3 には、2 台のドライバーモニタリングカメラと、ドライバーの頭、目、まぶたの動きを追跡するSmart Eye社のソフトウェアを搭載する。これにより、気が散っている、居眠りをしている、などの状態にあるドライバーを検出する。これは、今後の各国政府や安全機関の新基準に適合するための重要なテクノロジーになるという。

DMSは、ドライバーアラートコントロール、車線維持支援、アダプティブクルーズコントロール、パイロットアシストなどを含めた幅広い先進運転支援システム(ADAS)の一部になる。さまざまなシステムからのデータは、車載されているエヌビディア(NVIDIA)コンピューターによって処理され、分析される。

CES 2023では、ポールスター3に搭載されているカメラがドライバーの頭と目の動きを追跡し、AIソフトウェアがドライバーの状態をリアルタイムで検出する方法を、デモンストレーションで体験できるようにする予定だ。

◆14.5インチディスプレイにグーグル「Android」
ポールスター3には、グーグルの「Android」を搭載した新世代のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)を採用する。これは、ポールスターとグーグルとの緊密なコラボレーションから生まれた。

ボルボカーズはグーグルと提携し、アンドロイドを搭載したインフォテイメントシステムに、「グーグル・アシスタント(Google Assistant)」、「グーグル・マップ(Google Maps)」、「グーグル・プレイ・ストア(Google Play Store)」を組み込んでいる。ボルボカーズとグーグルは、過去数年にわたり、共同開発を進めてきた。

この新しいシステムによって、グーグルのオープンソースのアンドロイドプラットフォーム、「アンドロイド・オートモーティブOS(Android Automotive OS)」を車載化し、グーグル・マップやグーグル・アシスタント、自動車用アプリなどのサービスを、リアルタイムで更新できるようになる。

ダッシュボード中央には、14.5 インチのセンターディスプレイを装備した。無線(OTA)によるアップデートが行われるため、サービス拠点に足を運ぶ必要なく、継続的なソフトウェアの改善と新機能の導入が可能という。

◆1回の充電での航続は最大610km
ポールスター3は、ボルボカーズから供給される新世代のEVアーキテクチャをベースにする。発売時にまず設定されるのは、大容量バッテリーと前後にモーターを搭載する「ロングレンジ・デュアルモーター」グレードだ。

2個のモーターは最大出力489hp、最大トルク85.6kgmを発生する。0~100km/h加速は5秒、最高速は210km/hだ。オプションで「パフォーマンスパック」を設定する。2個のモーターは、最大出力が517hp、最大トルクが92.8kgmに引き上げられる。0~100km/h加速は4.7秒だ。

パフォーマンスパックは、専用チューンのエアサスペンション、専用の22インチ鍛造アルミホイール、「スウェディッシュゴールド」のアクセントが特長になる。全車に搭載される400Vのリチウムイオンバッテリーは、蓄電容量が111kWh。1回の充電での航続は、最大610km(WLTPサイクル)に到達する、としている。