注目の自動車ニュース

航続596km、メルセデスベンツの新型EV『EQE SUV』、欧州で受注開始

  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は12月15日、ミドルクラスの新型フル電動SUV『EQE SUV』の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、8万6810ユーロ(約1270万円)と発表されている。

◆ツインモーターは最大出力408hp
メルセデスベンツはすでに、新型EVの『EQE』を発表している。EQEは『Eクラスセダン』に相当するEVだ。これに対して、EQE SUVは、ミドルクラスSUVの『GLE』に相当するEVになる。

欧州での発売当初は2WD(後輪駆動)の「EQE 350+」、4WDの「EQE 350 4MATIC」と「EQE 500 4MATIC」の3グレードが設定される。EQE 350+のモーターは、最大出力292hp、最大トルク57.6kgmを発生し、1回の充電での航続は最大で596kmに到達する。

EQE 350 4MATICのモーターは、最大出力292hp、最大トルク78kgmを引き出し、1回の充電での航続は最大で551km。EQE 500 4MATICのモーターは、最大出力408hp、最大トルク87.5kgmを発生し、1回の充電での航続は最大552kmの性能を可能にしている。

◆フローティングデザインのコックピット
インテリアは、ヘッドルームとレッグルーム、エルボールームが、5名乗りのこのクラスのSUVとしては、最も広い空間を備えている、と自負する。空調ダクトは、最近のメルセデスベンツ車に見られるタービンデザインだ。センターコンソールの前部は、インストルメントパネルにつながっており、フローティングデザインとした。コックピットの空調ダクトは、視覚的にフロントドアに続いて見えるようにした。フローティングコントロールクラスターには、ドアオープナーとシートコントロール機能が組み込まれている。

トリムパネルには、2種類の素材をあしらった。例えば、温かみのあるウッドにクールなアルミを組み合わせることが可能。また、アンスラサイトの3Dレリーフ調仕上げのトリムには、金属顔料を使用した。メルセデスベンツのパターンでバックライトを当てたレーザーカットのトリムも選択できる。

インテリアは、5種類の色でコーディネートでき、ワイドな空間を強調する。EQE SUVの内装は、温かみのあるトーンとクールなトーンを組み合わせる。例えば、温かみのあるバラオブラウンは、ネバグレーやビスケーブルー/ブラックと組み合わせることができる

◆「MBUXハイパースクリーン」をオプション設定
オプションで、「MBUXハイパースクリーン」を設定する。インストルメントパネル全体がワイドスクリーンとなっており、高解像度ディスプレイが、1つのガラスカバーの下でつながっているように見えるという。

MBUXハイパースクリーンは、デジタルとアナログデザインの融合の一例という。独自の湾曲したスクリーンは、複数のディスプレイがシームレスに融合しているように見える。エアダクトは、この大型デジタルディスプレイと一体設計されている。

「MBUX」の最新バージョンを搭載するMBUXハイパースクリーンは、人工知能(AI)を利用して、インフォテインメント、快適性、車両機能の操作と表示を、新しいレベルに引き上げているのが特長だ。インストルメントクラスター、インフォテインメント、パッセンジャーディスプレイを一体設計した結果、大きく湾曲したスクリーンユニットが、ダッシュボードの横幅いっぱいに配置される。これにより、直感的で簡単かつ、感情的なデジタル体験を可能にする、としている。