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トヨタ プリウス 新型、米国仕様は歴代で最も低燃費に…ロサンゼルスモーターショー2022

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  • 《Photo by Josh Lefkowitz/Getty Images News/ゲッティイメージズ》
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トヨタ自動車の米国部門は11月17日、新型『プリウス』(Toyota Prius)の米国仕様車をロサンゼルスモーターショー2022で初公開した。

◆日本仕様の1.8リットル版は米国では未設定
新型プリウスには、第5世代のハイブリッドシステムを搭載する。駆動方式FFの米国仕様車の場合、2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンは最大出力194hpを発生する。0~96km/h加速は7.2秒と、従来型の9.8秒に対して、26%速くなった。

また、駆動方式AWDの米国仕様車の場合、2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンは最大出力196hpを発生する。0~96km/h加速は7.0秒だ。AWD車には、モーターで後輪を駆動する電動オンデマンドAWDシステムを採用した。発進時や雪道などの滑りやすい路面において、安定した走行性能を追求している。

バッテリーは新開発のリチウムイオン。従来モデルのニッケル水素バッテリーよりも、15%出力が向上しているという。なお、日本仕様に設定される1.8リットル版は、米国では用意されない。

◆米国仕様の燃費はFFで約24.2km/リットルになる見通し
新型は、これまでで最も燃費の良いプリウスになるという。米国仕様車のEPA(米国環境保護局)燃費は、FF駆動の「LE」グレードで、57マイル/ガロン(約24.2km/リットル)になる見通し。また、新型の価格と米国での発売日に関しては、2022年内に発表される予定だ。

新型プリウスは、第2世代の 「TNGA-C」プラットフォームをベースにしている。従来型と比較して、軽量化と剛性の向上により、低重心化を図っている。日本でデザインされた新型プリウスは、モダンで進歩的、かつ控えめなスタイルを内外装に表現している。

エアロダイナミクス性能を追求した新型プリウスは、ルーフラインを従来型よりも約50mm低くし、よりアスレチックなフォルムを実現したという。車両のフロントは従来型よりも約25mmワイド化されており、モダンなスタイルにダイナミックさを融合した、と自負する。

◆12.3インチの「トヨタ・オーディオ・マルチメディア・システム」設定
米国仕様車には、テキサス州に本拠を置くトヨタのコネクテッドテクノロジー部門が設計した12.3インチの「トヨタ・オーディオ・マルチメディア・システム」がオプション設定される。また、新型プリウスの顧客には、「Over-the-Air(OTA)」アップデートなど、さまざまなコネクティビティや便利な機能にアクセスする機会が用意されている。

トヨタ・オーディオ・マルチメディア・システムは、直感的なタッチと音声コントロールによって操作できる。オプションの「コネクテッド・サービス・ドライブ・コネクト」を利用すると、乗員は「インテリジェント・アシスタント」、クラウドナビゲーション、目的地アシストにアクセスできる。

インテリジェント・アシスタントを利用すると、「ハイ、トヨタ」と呼びかけることにより、システムが起動する。音声起動コマンドで目的地を検索したり、「POI(Points of Interest)」を見つけたり、オーディオを調整したり、車内の温度を変更したりすることができる。クラウドナビゲーションは、クラウドを利用して、最新の地図、交通情報、ルート情報をダウンロードする。ユーザーが最新の検索機能を使えるようにするために、POI検索は Google (グーグル)の POIデータを反映させる。 目的地アシストでは、次の目的地を見つけるために 24時間365日の「ライブ・エージェント・アシスタンス」にアクセスすることも可能だ。

◆最大5台のデバイスの車内4G接続が可能に
新しいトヨタ・オーディオ・マルチメディア・システムは、デュアル Bluetooth電話接続を可能にした。標準装備されるワイヤレスの「Apple CarPlay」 とグーグル「Android Auto」にも対応する。

新型プリウスには、最大5台のデバイスに 車内での4G接続を可能する 「Wi-Fi Connect」のトライアル版が付帯する。これにより、新型の車内が、AT&Tのホットスポットになる。HD Radio、USBデータ、SiriusXMプラチナプランなどのサービスに加えて、Wi-Fi Connect には新しい統合ストリーミング機能があり、顧客が別のApple製品にリンクする機会を提供する、としている。