注目の自動車ニュース

フィアット 500e に「ブルガリ」仕様、宝石のような輝きを追求

  • 《photo by Fiat》
  • 《photo by Fiat》
  • 《photo by Fiat》
  • 《photo by Fiat》
  • 《photo by Fiat》
  • 《photo by Fiat》
  • 《photo by Fiat》
  • 《photo by Fiat》
  • 《photo by Fiat》
  • 《photo by Fiat》

フィアットは11月17日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2022において、コンパクトEVの『500e』(Fiat 500e)を2024年第1四半期(1~3月)、北米市場に導入すると発表した。会場には、ブルガリが手がけた500eのワンオフモデルが展示された。

◆職人技と美しさへのオマージュとして企画
500eをベースに、ブルガリがカスタマイズしたワンオフモデルは、「B.500 MAI TROPPO by ブルガリ」と命名された。500eを通じて、地球環境改善に貢献しようというフィアットブランドの戦略に賛同したのが、イタリアを代表する高級宝飾品ブランドのひとつ、ブルガリだ。ブルガリは、ジュエリーの基準を書き替え、現代デザインのアイコンになる新しいトレンドを立ち上げることで、長年にわたって革新的ブランドとして世界をリードしてきた、と自負する。

ブルガリが担当した500eのワンオフモデル、B.500 MAI TROPPO by ブルガリは、職人技と美しさへのオマージュとして企画された。初代フィアット『500』は、1960年に公開されたイタリア映画、『La dolce vita』(邦題:『甘い生活』)』の中で大きな役割を果たした。

この映画は、美と芸術への愛から生まれたイタリアのアイコンとして、認識されている。イタリアブランドの象徴的存在のブルガリは、この価値を再解釈した。ブルガリがカスタマイズを手がけた500eは、宝石と呼ぶにふさわしい仕上がりを追求している。

◆宝石製作の過程で出た金粉を混ぜたボディカラー
ワンオフモデルは、鮮やかなサフランカラーのパール塗装をまとう。これは、色彩豊かなローマの夕日に刺激された色調で、ブルガリがアイコンとして多く用いるものだという。

その効果は、高度な職人技が生み出す塗料のニュアンスによってさらに高められている。この塗装は、ジュエリー製作において生まれた端材を粉砕して作った金粉を混ぜて作られることで、宝石としての車両のキャラクターを強調しているという。その結果、環境に優しく、独自の輝きを放つ500eのワンオフモデルが生まれた。

また、サイドシルとフロントモールディングには、ガラス加工技術が導入されている。ホイールは、伝統的にブルガリのシンボルとされてきた星形デザインに、ブラックのラッカーとゴールドのトリムを組み合わせたものだ。サイドには、光沢のあるゴールドにダイヤを埋め込んだ「B.500」ロゴを組み合わせた「jewel(宝石)」バッジが装着されている。

◆ステアリングホイールの中央に取り外し可能なブローチ
インテリアには、高品質の素材が使われた。細部にまで及ぶこだわりや、ブルガリ誕生の地のローマを想起させるカラーとモチーフのユニークな組み合わせなどが特長だ。モデル名の「MAI TROPPO」とは、あふれる豊かさを意味している。

ステアリングホイールの中央には、取り外し可能なブローチが配された。これは、ブルガリが擁する金細工職人がアメジスト、トパーズ、シトリンという3種類の半貴石を組み合わせて製作したものだ。フィアットによると、インテリアにおけるハイライトになるという。

資源再利用の哲学は、インテリア全体にも反映されている。ダッシュボードパネルは、過去に販売されたブルガリのシルクスカーフを使った張り地を使用して、エレガントさを追求した。シートは、青緑色の鴨の羽色の本革に、「Diva」と呼ばれるパターンのエンブロイダリー刺繍を施した。ゴールドのロゴ刺繍とスカーフ生地のインサートも施されている。