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ルノーの新型ミニバンにキャンピングカー仕様、7月前半から欧州受注へ

  • 《photo by Renault》
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ルノーは7月前半から、新型『トラフィック・スペース・ノマド』(Renault Trafic Space Nomad)の受注を、フランス本国など欧州3か国で開始する。

◆後席とポップアップルーフ内にベッドを装備
同車は、ルノーの主力商用車&ミニバン、『トラフィック』の新型をベースにしたキャンピングカーだ。食事を準備するためのキッチンには、ピエゾイグニッション付きの大型2口コンロに、一体型タップ付きシンクを組み合わせる。容量49リットルの冷蔵庫、折りたたみ式で屋外でも使えるテーブルも装備されている。

最大4名が利用できる2つのベッドをレイアウトした。ひとつは、ポップアップルーフ内のベッドで、サイズは幅120cm、長さ200cm。もうひとつは、後席のベンチシートで、幅124cm、長さ188cmのベッドに早変わりする。そして、いつでもリフレッシュできる屋外シャワーも装備された。ポップアップルーフを格納した場合、ルーフは平らで、全高は2m未満。ほとんどの駐車場にアクセスできるという。

新型トラフィック・スペース・ノマドには、最大5つのシートを備える。1列目には、回転する2つのシートがある。2列目シートは、固定式の2名乗りのベンチ、またはスライド式の3名乗りのベンチ。昼夜を問わず使える220cm×235cmの日よけと12個の100%LED照明を採用した。ブラインドも装備されている。

◆最新のルノー「EASYLINK」マルチメディア
表現力豊かな新しいエクステリアデザインを採用した。力強い水平基調のボンネットと垂直グリル、フルLEDヘッドランプ、最新のCシェイプヘッドライトを装備する。クロームインサート、ダイヤモンドカットホイール、新色のカーマインレッドのメタリックペイントも用意される。

インテリアは、ダッシュボードを一新した。フロントには最大34リットル、リアには最大300リットルの収納スペースを用意した。乗員の安心感を高めるために、アクティブ緊急ブレーキ、車線逸脱警報、ドライバーモニターシステム、ブラインドスポット警報などの先進運転支援システム(ADAS)を搭載している。

8インチのタッチスクリーンやスマートフォンの誘導充電器などの最新テクノロジーを導入した。最新のルノー「EASYLINK」マルチメディアシステムには、ナビゲーション、スマートフォン向けのApple「CarPlay」、グーグル「AndroidAuto」を組み込んでいる。

◆ソーラーパネルの追加で最大72時間分の電力を確保
オプションのソーラーパネルは、車内の冷蔵庫、送水ポンプ、照明に電力を供給する補助バッテリーを充電する。これにより、バッテリーの持続時間は、48時間から最大で72時間に延長される。長期の滞在でも、プラス1日分の電力がまかなえるという。

ルノーのフランス・サンドゥヴィル工場でボディを生産した後、フランスのRVメーカーで、キャンピングカーへの改造に関して40年の経験を持つスペシャリスト、Groupe Piloteに送られ、キャンピングカーに仕立てられる。

2種類のホイールベースを設定する。乗車定員は4名と5名が選択できる。パワートレインは、最大出力170hpを筆頭に、複数が用意される予定だ。トランスミッションは、MTとATが選択できる。発売時、ボディカラーはカーマインレッドのみを設定する。当初はフランス、ベルギー、スイスの欧州3か国で、受注を行う予定だ。