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レクサス、『UX』改良新型を世界初公開…今夏日本発売予定

  • 《写真提供 トヨタ自動車》
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レクサスは、コンパクトクロスオーバー『UX200/250h』改良新型を世界初公開した。日本での発売は2022年夏頃を予定している。

UX200/250h改良新型は、上質ですっきりと奥深い走りの味の深化と、予防安全技術の機能拡充や最新のマルチメディアシステムを採用した先進装備の進化に取り組んだ。走りの味の深化では、ボディのスポット溶接打点を20点追加することでボディ剛性を強化し、EPSやアブソーバーなどのチューニングを実施。上質さとダイレクト感、レスポンスの向上によるすっきりと奥深い走りを実現した。先進装備の進化では、予防安全技術「レクサス セーフティシステム+」を機能拡充することで、より安全・安心に運転を楽しんでもらえることを目指した。

ボディ剛性強化やEPS・アブソーバーのチューニングで走りの味を深化
走りの味の深化では、サイドドアおよびバックドア周辺のボディ開口部のスポット溶接打点を計20点追加し、ボディ剛性を向上。そのうえで、EPSやアブソーバーなどを再チューニングし、新研究開発施設「トヨタテクニカルセンター下山」で走り込みを実施。あらゆる走行シーンで減速・操舵・加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求した。また、静粛性についても、18インチランフラットタイヤを新規開発。トレッドパターン等を工夫することでロードノイズを低減した。

スポーツバージョン「Fスポーツ」にはパフォーマンスダンパーとAVS(Adaptive Variable Suspension system)を標準設定。パフォーマンスダンパーによって、ボディに生じるしなりや微振動を速やかに吸収し、ハンドリングの特性を一層シャープにするとともに、乗り心地と静粛性を向上した。さらに、減衰力切り替え応答に優れたAVSによって、大きなうねりと細かな凹凸が複合した路面でも、フラットな姿勢の維持とショックの遮断を両立し、優れた操舵応答性、安定感、快適な乗り心地を実現した。また、ステアリングギヤにブレースを追加することで、操舵応答性をさらに向上。ドライバーの操作に忠実でスポーティな走行性能を追求した。インテリアではFスポーツ専用のスポーツシート、ステアリング、シフトノブ、メーター、アルミ製スポーツペダルに加えて、今回アルミ製フットレストとスカッフプレートを新たに設定。Fスポーツの走りのイメージとスポーティさをさらに強化した。

予防安全技術やデジタルキーなど先進装備も大幅進化
先進装備の進化では予防安全技術レクサス セーフティシステム+の機能を拡充。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大し、交差点右折前に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能になった。加えてドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能を追加。同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」は車線認識にAI技術を活用することで支援範囲を拡大。よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現した。前走車との距離を一定になるよう加減速制御する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」には、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を追加した。新搭載のドライバー異常時対応システムでは、LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車。停車後は、ドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行い、早期のドライバー救命・救護に寄与する。

また、ユーザーの使い勝手を拡張する先進装備として、スマートフォンによりドアロック/アンロックやエンジンスタートなどの操作を可能にするデジタルキーを採用した。スマートフォン画面からの操作によってドアのロック/アンロックができるほか、スマートフォンを携帯した状態でスタートスイッチを押すことでエンジンスタート。所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマートフォンだけで操作できる。また、スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しが可能なため、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行うことができる。さらにパノラミックビューモニターには、過去に撮影した路面の映像を車両直下に合成表示することで車両下方の路面状況やタイヤ位置などの把握を補助する床下透過表示機能を追加した。

12.3インチ/8インチタッチディスプレイ搭載の最新コックピット
UX改良新型はマルチメディアシステム、コネクティッドサービスも刷新。大型化/高解像度化した12.3インチ/8インチタッチディスプレイは、よりドライバー側へ搭載することで、運転姿勢を崩さずにタッチ操作できる。またディスプレイのタッチスクリーン化に伴い、インパネおよびコンソール周辺の形状やスイッチレイアウトを最適化。インパネセンターに搭載していたシートヒータースイッチ等をコンソール上部に配置し、それによって生まれたコンソール前方のスペースに充電用USBコネクタ(Type-C)を2個新たに設定。加えて、おくだけ充電のスペースも上下方向に拡張し、上部にLED照明も追加することで使い勝手を向上した。

また、直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムを搭載。ナビや音楽、車両設定などの各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコンで表示することで優れたアクセス性を実現するとともに、画面全体のレイアウトも情報の粒度に応じて表示エリアを分け、操作フローを統一し使いやすさに拘った。

ナビゲーションシステムはクラウド上の地図情報を活用し、交通情報や駐車場の空き情報をリアルタイムで取得するコネクティッドナビを採用。さらに、12.3インチナビでは従来の車載ナビとコネクティッドナビを組み合わせたハイブリッド型のナビゲーションを採用している。

最新の音声認識機能は、ステアリングのトークスイッチ操作による起動に加え、ディスプレイのマイクアイコン操作や音声による起動を可能とした。あらかじめ設定された起動ワードを発話することで、スイッチ操作や再生中の音楽停止をすることなく、音声認識機能の起動が可能。さらにクルマと会話するような自然な発話での操作にも対応している。