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メルセデスベンツ『Tクラス』、ディーゼルは3万1218ユーロから…7月欧州発売へ

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツは5月2日、小型ミニバン『Tクラス』(Mercedes-Benz T Class)の受注を欧州で開始し、7月に発売すると発表した。ディーゼルエンジン搭載車のドイツ本国でのベース価格は、3万1218ユーロ(約430万円)だ。

◆ディーゼルの「T160d」の燃費は18.86km/リットル
Tクラスの欧州市場での発売時には、直列4気筒のディーゼルエンジンとガソリンエンジンが設定され、それぞれに2種類の出力特性が用意される。

排気量1461ccの直列4気筒ディーゼルエンジンは、「T160d」と「T180d」に搭載する。3万1218ユーロのベース価格は、T160dに適用される。T160dは最大出力95hp/3750rpm、最大トルク26.5kgm/1750rpm、T180dは最大出力116hp/3750rpm、最大トルク27.5kgm/1750rpmを引き出す。T180dはオーバーブースト時、最大出力が121hp、最大トルクが30kgmに引き上げられる。

0~100km/h加速はT160dが15.1~15.3秒、T180dが13.2~13.6秒。最高速はT160dが164~165km/h、T180dが175~177km/hに到達する。すべてのエンジンに、ECOスタート/ストップ機能を組み合わせる。トランスミッションは6速MTが基本。T180dには、7速デュアルクラッチも設定されている。ディーゼルならではの環境性能に関しては、T160dの最も優れる仕様で、燃費が18.86km/リットル、CO2排出量が138g/km(いずれもWLTPサイクル)としている。

◆ダイナミックな外装を重視した「スタイルライン」を設定
Tクラスの欧州仕様車には、「スタイルライン」を設定する。スタイルラインは、ダイナミックかつ洗練されたスタイリングを重視したグレードだ。シートには、ダブルトップステッチを備えたブラックの人工皮革「ARTICO」に、マイクロファイバー「MICROCUT」を組み合わせる。ドアとセンターコンソールには、グロスブラックトリムを装備した。

オプションとして、ダッシュボードなどのトリムパネルを、「マットリモナイトイエロー」で仕上げることができる。ボディカラーの「リモナイトイエローメタリック」と、コーディネートが楽しめるようにした。シートはブラックの人工皮革のARTICO仕上げで、これと対照的なホワイトのトップステッチをあしらった。前後のドアパネルは、人工レザーの「NEOTEX」で覆う。エアダクト、スピーカー、ドアハンドルは、クローム仕上げ。運転席にはランバーサポートが装備されており、助手席も高さ調節が可能だ。

実用的な折りたたみ式テーブルが、前席の背もたれの後ろに取り付けられている。スマートフォンやタブレット端末、子どものおもちゃなどのアイテムを置くことができる。スタイルラインのエクステリアには、5スポークの16インチアルミホイール、リアサイドとテールゲートのダークウィンドウが含まれている。

◆「MBUX」インフォテインメントシステムを標準装備
Tクラスには、「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザーエクスペリエンス)」インフォテインメントシステムを標準装備した。学習機能を備えたソフトウェア、高解像度ディスプレイ、Apple「CarPlay」、グーグル「AndroidAuto」によるスマートフォン連携、Bluetoothハンズフリーシステム、デジタルラジオ(DABとDAB +)を採用した。7インチのタッチスクリーン、ステアリングホイールのタッチコントロールボタンも装備する。オプションのナビゲーションパッケージと組み合わせて、「ハイ、メルセデス」と呼びかけて起動する音声アシスタントによる直感的な操作を可能にしている。

Tクラスは、「Mercedes me connect」のデジタルサービスに対応している。車両の状態をリモートで確認できるほか、リモートでのドアのロックとロック解除が可能。これらのサービスにより、ユーザーは自宅や外出先でも、Tクラスに関する重要な情報を確認できる。ライブ交通情報と「Car-to-X」通信によるナビゲーションのおかげで、最新のリアルタイムデータを取得しながら運転できる、としている。