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伝統工芸の レクサスLS とグローバル禅の 日産アリア が受賞…オートカラーアウォード2021

  • 《一般社団法人日本流行色協会提供》
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  • 《写真撮影 内田俊一》
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一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)はオートカラーアウォード2021を開催し、レクサス『LS』と日産『アリア』がダブル受賞。マツダ『MX-30/MX-30 EVモデル』が特別賞を獲得した。

◆12のカラーデザインがノミネート
オートカラーアウォードは、モビリティのカラーデザインの企画力や、形との調和を含む、全てのカラーデザインの美しさを評価する顕彰制度で、1998年からはじまり今年で24年目を迎えるものだ。

グッドアイデア代表取締役の松田朋春氏、クルツ代表取締役インダストリアルデザイナーの島村卓実氏、般社団法人日本流行色協会カラークリエイティブディレクターの大澤かほる氏ら、3名の審査委員による投票において決定。

今回のノミネートは12のカラーデザイン。複数台でひとつのノミネートの場合もあった。ノミネートは以下の通り。

●カワサキ
Ninja 400……パールナイトシェードティール×メタリックスパークブラック
Z 250……パールナイトシェードティール×メタリックフラットスパークブラック
テーマ:Vivid MOTO Life with Colors.
●スズキ・ワゴンRスマイル……エクステリアはコーラルオレンジメタリック アーバンブラウン2トーンルーフ、インテリアはカッパーゴールド×アイボリーパールカラーパネル。テーマ:MY STYLE MY WAGON  こだわりを満たす、自分色に染められるうれしさ 
●スズキHayabusa……グラススパークルブラック / キャンディバーントゴールド。テーマ:内に秘めたパワーを可視化するCMFG
●スバル
WRX S4……エクステリアはソーラーオレンジ・パール、インテリアはブラック
BRZ……エクステリアはイグニッションレッド、インテリアはブラック
テーマ:スポーツカーへのこだわり、CMFでの新たな挑戦
●トヨタ/レクサスLS500h/LS500……エクステリアは銀影ラスター、インテリアはプラチナ箔&西陣(ブラック)。テーマ:Time in Design – 月の道 –
●日産アリア……エクステリアは暁 – アカツキ -(サンライズカッパーM/ミッドナイトブラックP・2トーン)、 インテリアはブルーグレー。テーマ:Ariya – Rise beyond the new horizon
●ホンダ・ヴェゼル(PLaYグレード)……エクステリアはサンドカーキ・パール&ブラック、インテリアはグレージュ。テーマ:自分のスタイルや可能性がAMP UP(増幅)するCMF
●ホンダGB350S……パールディープマッドグレー。テーマ:抜け感CMFG
●マツダMX-30/MX-30EVモデル……エクステリアはソウルレッドクリスタルメタリック(3トーン)セラミックメタリック(3トーン)、インテリアはインダストリアルクラシック。テーマ:MAZDA サステイナブルCMF
●三菱アウトランダーPHEV……エクステリアはホワイトダイヤモンド/ブラックマイカ、インテリアはライトグレー。テーマ:BOLD STRIDE – WHITE DIAMOND –
●三菱アウトランダーPHEV……エクステリアはブラックダイヤモンド/ディープブロンズメタリック、インテリアはブラック&サドルタン。テーマ:BOLD STRIDE – BLACK DIAMOND –
●ヤマハTMAX560、Tricity300、Tracer9 GT……マットダークグレーメタリックA(マットグリーニッシュグレー)。テーマ:世界を読み、色を詠む。色を通して世界を学び世界を創る

◆伝統工芸の結実、顕彰しなければいけないクオリティ…LS500h/LS500
グランプリの1台はレクサスLS500h、LS500。テーマはタイムインデザイン – 月の道 – が受賞。

クルツ代表取締役インダストリアルデザイナーの島村卓実氏は、「レクサスは長年伝統工芸をクルマの中に表現することを行っており、その進化だ。毎年見る中で、今回特に銀影ラスターが非常にシックで、全体が1つの大きいまとまりとなって見えたことが評価のポイント」と講評。さらに、「特に難しい箔を使ったり、西陣織を使ったりという、通常の量産車ではありえないことを今回やっている。それも実際の評価に結びついた」とコメント。

また、グッドアイデア代表取締役の松田朋春氏は、「全体的な印象でもあるが、これまで積み上げてきた意匠技術の結実が感じられた年だった」という。「コンセプトがあり、デザインして、クルマが出来ていくというサイクルだが、それ以前から積み重ねてきたもの(知見や経験)がクルマ(のデザインの大きな要素)になっていくことをすごく感じることが出来た年だった」と今回を俯瞰した印象を語る。その印象が最も深く、一番クオリティがあったのがレクサスLS500だった。

「トヨタからはこれまでも伝統工芸の技術をたくさん織り込んだカーデザインを見せてもらった。また、凝りに凝ったレベルの高い外板の塗装技術も見せてもらったが、このLSはひとつの生き物としてまとまってるような統合感を最も感じた。全てはシルバーというより光の色なのだろうが、その中で見事に統合されていて、時間をかけた製品だということがよくわかる。この時点で、やはり顕彰しなければいけないクオリティに達していた」とグランプリ受賞理由をコメントした。

◆グローバルの禅のイメージ…アリア
オートカラーアウォード初のダブル受賞として日産アリアも選ばれた。

「禅というテーマを、日本人が考える禅ではなく、海外視点で考えた、”グローバルの禅”というイメージから生み出された、非常に綺麗で静かな内装と、太陽を思わせる外装の2つのコンビネーションが美しく、今回はそれが評価につながった」と島村氏。

松田氏は、「今回のほかのデザインと肌合いが全く違う印象があった」とコメント。「グローバルという視点で日本の文化を切り取って、いま見せたい日本の姿が、鏡映しのように見えてくる面白さがあった。(エクステリアカラーの暁という)夜明けのイメージから、すごく開かれていくような新しい印象がある。この1から2年、世の中も窮屈だったが、これからの風通しの良さみたいなことを与えてくれた」と語る。

◆サスティナブルな素材をトライ…MX-30/MX-30EVモデル
特別賞にはマツダMX-30/MX-30EVモデルが選出された。

島村氏は「非常に難しいトライをしている。サスティナブルな素材を、色々な製品に使うことが常識になりつつあるが、量産に使うサスティナブルな素材は耐久性などで難しい。それを長年の研究の末クリアし、コルクや、リサイクルされたペットボトルの素材を内装に使ったことが評価に値した」と講評。

「意匠技術の結実はこのMX-30/MX-30EVモデルでも感じた」と述べるのは松田氏だ。ただし、「こちらは一貫した進化ということで、ここから先もまだ見ていきたい、きっと、もっと良いのが次に出るだろうという期待も込めて、今年は特別賞になった」と述べた。