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メルセデスベンツ Bクラス 新型、12月に欧州発売へ…スポーツツアラー

◆3世代目で、およそ7年ぶりのモデルチェンジ

メルセデスベンツは11月28日、新型『Bクラス』(Mercedes-Benz B Class)の販売を12月3日、欧州で開始すると発表した。納車は2019年2月からを予定している。

Bクラスは、メルセデスベンツの小型MPVだ。新型は3世代目で、およそ7年ぶりのモデルチェンジを受けて登場した。新型Bクラスは、スポーツツアラーとしてのスポーツ性に重点を置いて開発された。エクステリアは、先代モデルよりもダイナミックなデザインを追求する。2729mmのロングホイールベースに短いオーバーハング、わずかに下がったルーフライン、最大19インチのタイヤ&ホイールなどが、スポーティさを強調する。

リアは、バンパーに組み込まれたディフューザーや、クロームトリムストリップ、リフレクターが特徴だ。大型ルーフスポイラーは、エアロダイナミクス性能を高める。Cd値は0.24で先代モデルの0.25から改善した。車両の前部面積を小さく抑えており、メルセデスベンツによるとクラス最高のエアフロー特性を備えているという。

新型のボディサイズは、全長4419mm、全幅1796mm、全高1562mm、ホイールベース2729mmだ。先代モデル(全長4393mm、全幅1786mm、全高1557mm、ホイールベース2699mm)に対して、新型は26mm長く、10mmワイド、5mm背が高い。ホイールベースは30mm長くなった。

◆ミッドサイズ車に匹敵する室内空間

インテリアは、室内の幅を先代モデルよりも33mm拡大して1456mmとし、ゆとりを追求した。メルセデスベンツによると、とくに前席のひじ周りの空間は、ミッドサイズ車に匹敵するという。運転席の地上高は、新型『Aクラス』よりも90mm以上高い。ヘッドルームは、先代モデルよりも増えている。

新型Bクラスには、最新のデジタルコクピットを設定した。最大で10.25インチの2つの高精細ワイドディスプレイが用意される。この2つのディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイとした。ドライバーの好みに応じて、表示パターンが切り替えられる。オプションで、ヘッドアップディスプレイも設定する。

また、メルセデスベンツが開発した「MBUX」も採用する。MBUXとは、メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンスの略だ。MBUXでは、AI(人工知能)を導入した音声認識アシスタントを採用した。ユーザーが「ハイ、メルセデス」と呼びかけるだけで、音声認識アシスタントが起動し、ユーザーの求めるさまざまなサービスを提供する。

◆特定の状況下において部分的な自動運転

新型Bクラスには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を導入する。メルセデスベンツの最上級サルーン、『Sクラス』用の技術を搭載しており、歴代Bクラスで初めて、特定の状況下において、部分的な自動運転を可能にする。改良されたカメラシステムとレーダーシステムを使用して、地図やナビゲーションデータを活用しながら、最大500m先の交通量が予測できる。「アクティブディスタンスアシスト」の「DISTRONIC」が、ドライバーを支援する。「アクティブ緊急停止アシスト」や「アクティブレーンアシスト」も採用している。

新型のパワートレインには、1.33リットルの直列4気筒ガソリンターボエンジンを設定する。シリンダーマネージメントやデルタ形状のシリンダーヘッド、ガソリン・パティキュレート・フィルターなどを採用した。

スペックは「B180」グレード用が最大出力136hp/5500rpm、最大トルク20.4kgm/1460rpm、「B200」グレード用が最大出力163hp/5500rpm、最大トルク25.5kgm/1620rpmと、2種類のチューニングが存在する。トランスミッションは7速デュアルクラッチの「7G-DCT」。B180は0~100km/h加速9秒、最高速212km/h、B200は0~100km/h加速8.2秒、最高速223km/hの性能を発揮する。ディーゼルには、8速デュアルクラッチの「8G-DCT」を組み合わせている。