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DSの大型サルーン『DS 9』、PHVに新グレード…EVモードは70km

  • 《photo by DS》
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DSは12月1日、『DS 9』のプラグインハイブリッド車(PHV)『DS 9 E-TENSE』に、新グレードを欧州で設定すると発表した。新グレードとして追加されたのが「250」グレードだ。

現行DSのラインナップにおいて、既存の『DS 7クロスバック』と『DS 3クロスバック』はSUVだが、DS 9は大型サルーンとなる。DS 9は欧州を皮切りに順次、グローバル市場に投入される予定だ。

◆エンジンとモーターを合わせたシステム全体のパワーは250hp
このDS 9に設定されている電動パワートレイン車が、DS 9 E-TENSEだ。「E-TENSE」はすでに、『DS3クロスバック』と『DS7クロスバック』に用意されている。DS3クロスバックのE-TENSEはEV、DS7クロスバックのE-TENSEは、PHVだ。DS 9のE-TENSEは、PHVとなる。

DS 9のE-TENSEでは、従来「225」と「4×4 360」の2種類のグレードが用意されていた。今回欧州で、新グレードとして追加されたのが「250」グレードだ。250グレードの場合、フロントに積まれるモーターが、最大出力110hpを発生する。直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力が200hp。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、250hpのパワーを引き出し、前輪を駆動する。ひとつ下の225グレードに対して、エンジンとモーターを合わせたシステム全体のパワーは25hp引き上げられた。

トランスミッションは8速ATの「EAT8」で、モーターと一体設計された。リチウムイオンバッテリーは、蓄電容量が225グレードの11.9kWhから、250グレードでは15.6kWhに大容量化された。EVモードの「ゼロエミッションモード」では、最大70km(WLTP市街地サイクル)をゼロエミッション走行できる。この効果で、燃費は90.9km/リットル、CO2排出量は26g/km(いずれもWLTP複合サイクル)とした。

◆「DS WINGS」と呼ばれる表現力豊かなフロントマスク
ボディサイズは、全長が4930mm、全幅が1850mm。直径690mmの大型ホイールが、足元を引き締める。車台には、DSが属するステランティスの「EMP2」アーキテクチャの新バージョンを使用する。ロングホイールベースによって、とくに後席乗員のためのスペースを追求している。

DS 9は、3ボックスサルーンだ。そのデザインは、急傾斜したリアウィンドウ、ファストバックスタイルの洗練されたシルエットが特長になる。DSの最新のデザイン言語を導入しており、「DS WINGS」と呼ばれる表現力豊かなフロントマスクには、立体的なパラメトリックグリルが配された。このグリルには、ダイヤモンド仕上げが施されている。

切れ目のないラインは、グリルからボンネット、フロントガラス、ルーフを越えて、トランクリッドへと続く。 ボディサイドでは、フロントのヘッドライトからテールランプへと伸びるラインが特長だ。このキャラクターラインは、ボディ同色のフラッシュフィッティングドアハンドルと、ブラックルーフによって強調されている。

リアは、フェンダーやトランクリッドに滑らかなラインを採用した。チゼル状のテールランプが立体的な効果を発揮する。1930年代のフランスのコーチビルダーのデザイン要素に敬意を表して、セイバーが配される。スリムなハイマウントストップランプが装着された。

◆シートはDSならではのウォッチストラップデザイン
2900mmのホイールベースを備えたDS 9は、後席乗員に広大なスペースをもたらす、と自負する。後席には、シートヒーター&クーラー機能、マッサージ機能が付く。センターアームレストには、USBポートを内蔵した収納スペース、マッサージシートのコントロールスイッチが配される。マルチカラーのウェルカムライトも装備されている。

インテリアには、「DS LOUNGE」と呼ばれるコンセプトを導入した。前席と後部のすべてのシートで、高い快適性を追求している。

ナッパレザーで覆われたダッシュボードや、DSブランドならではのウォッチストラップ(腕時計のベルト)デザインのシートを採用した。クリスタル型のタッチセンシティブボタン、アルカンターラ仕上げのルーフライニングとサンバイザー、レザー仕上げのドアハンドルも装備されている。