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トヨタ カローラ に2022年型、「GR SPORT」設定…1月末欧州発売へ

  • 《photo by Toyota》
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トヨタ自動車の欧州部門は11月26日、『カローラ』(Toyota Corolla)シリーズの2022年モデルを発表した。2022年1月末、欧州市場で発売される予定だ。

従来の2.4倍の速さで作動するマルチメディアシステム
2022年モデルでは、トヨタの最新のマルチメディアシステムを採用し、コネクティビティ、機能性、使いやすさを追求した。新しいシステムは、従来のユニットの2.4倍の速さで作動する強力なCPUを搭載した。これにより、ユーザーのコマンドに対する応答を高速化した。

8インチの高解像度センタータッチスクリーンで、各種操作を行う。最新の交通情報を配信するクラウドベースのナビゲーションをはじめ、さまざまなスマートコネクトサービスに素早くアクセスできるという。

すべてのデータと情報は、車載のデータ通信モジュール(DCM)を介して配信される。そのため、電話のペアリングや追加のデータコストは発生しない。

最新の音声認識システム
ドライバーは、マルチメディアを自然言語で操作したり、ウィンドウの開閉などの機能を認識する新開発のオンボード音声エージェントを利用したりすることもできる。

ソフトウェアの更新は無線でシームレスに行われる。スマートフォンと車載ディスプレイを連携させるApple 「CarPlay」と、グーグル「AndroidAuto」は、ワイヤレスで接続することも可能だ。ナビゲーションシステムを、より強力なパッケージにアップグレードするオプションも選択できる。

クラウドナビゲーション、駐車場やロードイベント情報、無線アップデート、音声エージェントを含む4年間の「トヨタスマートコネクトパッケージ」は、新車価格に含まれている。

内外装をスポーティに仕上げた「GR SPORT」
2022年モデルには、「GR SPORT」を継続設定する。ハッチバックとワゴン、セダンでGR SPORTが選択できる。外観は、フロントグリル、ドアミラーカバー、センターピラー、サイドシルなどをピアノブラックで仕上げた。これは、低いスタンスを強調する演出という。また、フロントバンパーの端に、C字型のフレームを備えたブラックガーニッシュを装備して、ワイド感を強調している。

アルミホイールはブラックで、10本スポークの先端には機械加工仕上げを施した。センターキャップの周囲には、赤いリングが添えられる。オプションとして、18インチアルミホイールが選択できる。ボディカラーは、バイトーンペイントオプションとして、ブラックルーフと組み合わせることができる。

インテリアには、黒いヘッドライニング、レザー仕様のステアリングホイール、GRロゴ付きブラッシュアルミのフロントスカッフプレートなどを装備した。フロントシートはサポート性を高めたデザインで、サイドクッションとクッションボルスター、ヘッドレストを一体設計とした。黒いクロスと高品質の合成レザーを組み合わせており、「TOYOTA GAZOO Racing」の白と赤のステッチパターンが入る。後席も、同じカラーテーマを採用している。

1.8リットルと2.0リットルの2種類のハイブリッド
2022年モデルのパワートレインには、2種類のハイブリッドが設定される。2種類のハイブリッドを用意するのは、トヨタの欧州戦略に沿うものとなる。

1.8リットルのハイブリッドは、1.8リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力122hp、最大トルク14.5kgm)にモーター(最大出力72hp、最大トルク16.6kgm)を組み合わせる。1.8リットルエンジンは、摩擦低減対策、より大容量のEGR(排気ガス再循環)システム、熱管理の最適化などの改良を実施。出力や静粛性に影響を与えることなく、「GA-C」プラットフォームに適合するように小型軽量化された。バッテリー(二次電池)は、リチウムイオンとし、燃費のさらなる向上を目指した。

2.0リットルのハイブリッドは、欧州の顧客のニーズに合わせて開発された。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力184hp、最大トルク19.6kgm)にモーターを組み合わせる。14:1の高圧縮比、高効率の吸気ポート、新開発のオイルポンプ、複数の摩擦低減対策、トランスアクスルの小型化などにより、燃費性能を追求。排気システムの触媒コンバータをエンジンの近くに配置し、エンジン始動後のウォームアップ制御を最適化して、早期の排ガス浄化を実現する。バッテリー(二次電池)はニッケル水素。EVモードの最高速は115km/hとしている。