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日産の救急車「パラメディック」、20年ぶりのフルモデルチェンジへ

日産自動車は、高規格準拠救急車『パラメディック』を20年ぶりにフルモデルチェンジし、11月末より全国の消防本部・救急指定病院に納車を開始する予定だと発表した。

パラメディックは、傷病者の救急活動をサポートし、搬送途中での高度な応急措置にも対応する、ゆとりの室内空間と機能的なレイアウトを兼ね備えた高規格準拠救急車。現行モデルは初代『エルグランド』のフロント周りとE24型『キャラバン』のリア周りを流用したものだったが、今回のフルモデルチェンジでは、新たに『NV350キャラバン』スーパーロング、ワイドボディをベースに開発を行った。

新モデルでは、超ハイルーフによりゆとりの室内空間を実現。通路幅を400mm以上確保することで、救急隊員3名が乗車してもスムーズに患者室内の移動が可能となった。また、プラズマクラスター搭載リヤクーラー・リヤヒーターや、消毒用アルコールで拭き取りが可能な防水シートなどを採用。衛生面にも配慮した患者室を備える。

また患者室内には、観察モニターや除細動器、輸液ポンプ、人工呼吸器、電動吸引器など、各種医療資器材を機能的に配置。より迅速な救命救急活動をサポートする。加えて右側スライドドアを設け、各種収納庫を設置。車外から容易にアクセス可能な収納量を増大するとともに、重量物である酸素ボンベを配置することで、交換時の作業性を大幅に向上させた。そのほか、最少回転半径6.0mにより、狭い道路でも高い機動性を発揮。迅速な救命救急活動に最適な環境を提供する。

エクステリアは、ヘッドランプとリアコンビランプをLED化するとともに、周りを走る一般車両からも一目で救急車と分かるように、前方だけなく、両サイド・後方からもLED主警光灯がはっきりと見えるデザインを採用。また、狭い道路や駐車時など、ドライバーが目視しにくいクルマの周囲の状況確認をサポートする、アラウンドビューモニターをオプション設定した。

価格は1456万9200円。