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ロールス・ロイス『ゴースト』のブラック・バッジ仕様を国内発表…価格は4349万円から

  • 《写真提供 ロールス・ロイス・モーター・カーズ》
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ロールス・ロイス・モーター・カーズは11月17日、英国で世界初公開された『ブラックバッジ・ゴースト』の日本国内での受注を開始した。

「ブラックバッジ」仕様は、ロールスロイスのカスタマイズ部門が手がける常設型ビスポークモデルとして2016年に登場。『レイス』と『ゴースト』から始まり、2017年には『ドーン』、さらに2019年には『カリナン』を発表した。新型ブラックバッジ・ゴーストは、ポスト・オピュレンス(脱贅沢)をダークに表現するモデルとして、最高にピュアで最も技術的に進化したブラックバッジモデルとなる。

価格は4349万円から。ビスポークオーディオやリヤエンターテイメントシステムなどを含む特別ローンチパッケージ付きモデルは4851万6000円より。納車は2022年第1四半期から開始する予定。

◆深みのあるブラックでダークなゴーストを表現

エクステリアカラーは4万4000色のカラーパターンから自由に選ぶことができるが、大多数は深みのあるシグネチャーカラーのブラックを選択している。45kgもの塗料を霧状にしてホワイトボディに電着塗装し、オーブン内で乾燥。

その後、2層のクリアコートを施し、4名の職人たちによって手作業で磨き上げ、ハイグロス・ピアノフィニッシュを実現している。さらにブラックバッジでは、スピリット・オブ・エクスタシーやパンテオングリルなど、ロールスロイスのシンボル的な部分でさえもブラックに仕上げとなる。

足元には、ビスポーク21インチコンポジットホイールを装着する。専用のブラックバッジ・ハウススタイルのデザインが施されたホイールは、バレル部分には22層のカーボンファイバーを3方向に交差させて配置。リムの外周で折り返すことにより合計44層のカーボンファイバーとなって強度を高めている。3D鍛造アルミニウム製ハブはチタン製ファスナーでリムに固定。ダブルRのモノグラムが常に直立する特徴的なフローティングハブキャップを装着する。

◆ダークな雰囲気を高めるインテリア

インテリアでは、カーボンファイバーとメタリックファイバーを使った深みのあるダイヤモンドパターンの複雑かつ繊細な生地を採用。またエクステリア同様、「ブラック・アンド・ネオン」という美学にインスパイアされたシートのレザーは、トゥルケーゼがブラックに強いコントラストを与え、ブラックバッジの鮮やかさを特徴づけるものとなっている。

インテリアパーツのベース部分には複数のウッドレイヤーを圧着させ、ベース層の最上部にはブラックのボリバルベニアを使用。レジンコーティングされたカーボンファイバーとメタルコーティングされた糸をダイヤモンドパターンで織り込み、その生地を手作業で部品との位置を合わせて貼り付け、立体感を演出している。

ブラックバッジ・ゴーストではダークな雰囲気をさらに高めるため、金属光沢の部品を削減。ダッシュボードや後部座席のエア吹き出し口のサラウンドは、物理蒸着法(PVD)を使って暗色化している。ダッシュボードにある時計の脇には、「イルミネーテッド・フェイシア」を設置。850個を超える星とゴーストのネームプレートが車内で幽玄に輝く。

◆パワーアップした6.75リットルV12エンジンを搭載

ブラックバッジ・ゴーストでは、エンジニアリングクオリティを全面的に見直し、より容量の大きなエアサスペンションを組み合わせることで、激しいコーナリングの際にもボディのロールを抑える。

6.75リットルV12エンジンは最高出力600ps(+29ps)、最大トルク900Nm(+50Nm)にパワーアップ。途切れることのないシングルギヤのような走行感覚を強調している。

また、ZF製8速ギヤ・ボックスと、フロントおよびリヤ共に操舵システムを備えたアクスルが協調して動作することで、スロットル操作やステアリング操作に応じたドライバーへのフィードバックのレベルを調整。能力を引き出す際の信頼性を高めるため、ブレーキの作動ポイントを高めにしてペダルストロークを減らしている。