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米トヨタ、自動運転など3つの新研究プロジェクト発表…今後5年間で

  • 《photo by Toyota》

トヨタ自動車の米国部門は11月9日、交通事故死傷者の低減を目指し、北米の大学や病院、研究機関などと共同研究を行う「先進安全技術研究センター(Collaborative Safety Research Center、以下CSRC)」が、今後5年間に取り組む3つの新たな研究プロジェクトを発表した。

CSRCは2011年の設立以来、26大学とのパートナーシップの下で85の研究プロジェクトの立ち上げと完了に取り組み、260以上の論文を発表するとともに、さまざまな車両安全関連の会議でも研究プロジェクトの発表を行ってきた。これらのCSRCのプロジェクトは、業界全体を通じた自動車の安全性向上にも貢献している。例えば、車両安全に関係する人間工学分野の研究、予防安全・衝突安全技術の効果の研究、運転行動データ分析のための新たなツールの開発などが挙げられる。

CSRCは今回、今後5年間に取り組む3つの新たな研究プロジェクトを発表した。このうち、「ヒューマンセントリック」は、現在と将来のモビリティテクノロジーをすべての人が理解し、恩恵を受け、相互作用を支援することを目指す。

また、「セーフティアシュランス」は、交通環境やドライバーによって起こり得る安全上の危険を調査することにより、将来のモビリティ技術、とくに自動運転システムの安全な運用を図っていく。例えば、自動運転へのドライバーの関与や、道路利用者の間でより深い理解を得るための手段の研究が含まれている。

さらに、「アセスメント」と題して、新しい衝突安全対策、新しい先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムのテストにおける評価方法の研究を行う、としている。