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アウディA8 改良新型にPHV、462馬力に強化…欧州設定

  • 《photo by Audi》
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アウディは11月2日、改良新型『A8』(Audi A8)にプラグインハイブリッド車(PHV)を欧州で設定すると発表した。

改良新型A8のPHVは、標準ボディの「A8 60 TFSI e クワトロ」と、ロングボディの「A8 L 60 TFSI eクワトロ」の2グレードが用意される。

◆3.0リットルV6ターボにモーターの組み合わせ

直噴ガソリンターボエンジンを基本にしたPHVシステム、「TFSI e」が搭載される。直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンに、モーターを組み合わせた。

モーターは、エンジンと8速「ティプトロニック」トランスミッションの間にレイアウトした。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、462psのパワーと71.4kgmのトルクを引き出し、4輪を駆動する。パワーは従来型の449psから、13ps強化。PHV化によって、ガソリン車に対して20.4kgmのトルクが上乗せされた。強力なPHVシステムは、0~100km/h加速4.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

トランクの床下に搭載される二次電池(バッテリー)はリチウムイオンだ。蓄電容量は従来の14.1kWhから、17.9kWhに引き上げられた。

◆走行モードはEVなど4種類

走行モードは「EV」、「ハイブリッド」、「ホールド」の3種類に、新たに「チャージ」モードが追加され、合計4種類に。ドライバーはこれら4つの基本設定から選択し、電動ドライブの優先などのモードが選べる。ハイブリッドモードでは、PHVシステムは最大限の効率を得るために、電気モーターとエンジンのバランスを追求する。ホールドモードでは、現在のバッテリーの充電状態が維持されるようにする。180km/hを上限に、エンジンを停止させた状態で、一定時間コースティング(惰性走行)することもできる。

チャージモードでは、内燃エンジンでバッテリーを充電する。交流を使用した場合の最大充電出力は7.4kWだ。自宅のガレージでコンパクトな「e-tron充電システム」を使用して充電するか、外出先でモード3ケーブルを使用して充電することが可能。ヨーロッパでは、「Audi e-tron充電サービス」により、約25万か所の充電ステーションが利用できる。

◆遠隔駐車など40の先進運転支援システムを用意

およそ40の先進運転支援システム(ADAS)が利用できる。「アウディプレセンスベーシック」と「アウディプレセンスフロントセーフティ」を含むいくつかのシステムは、標準装備されている。オプションとして、「Park」、「City」、「Tour」の3種類のパッケージが用意された。アシスタンスパッケージプラスは、これらのパッケージを統合したものだ。ナイトビジョンアシスタントやサラウンドビューカメラなどの機能は、個別に装着することができる。

「Park」パッケージのハイライトは、リモートパークアシストプラスだ。このシステムは、大型セダンのA8を、縦列や並列駐車スペースに自動的に出し入れすることを可能にする。その際、ドライバーは車外から操作することもできる。

「City」アシストパッケージには、交差点アシスト、クロストラフィックアシスト、サイドアシスト、エグジットワーニング、アクティブサスペンションと組み合わせて側面衝突時の乗員安全性を高める機能を備えた「アウディプレセンス360°」セーフティシステムが含まれている。

「Tour」アシストパッケージは、ドイツ本国では標準装となる。その中心的なシステムはアダプティブクルーズアシストで、すべての速度域において、ドライバーに前後方向と横方向のガイダンスを提供する。改良新型のアシスタンスシステムは、車両周囲の環境モデルを継続的に演算するセントラルドライバーアシスタンスコントローラー(zFAS)によって実現した、としている。