注目の自動車ニュース

メルセデスAMG SL、20年ぶりのソフトトップ4シーター…欧州発表

  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》
  • 《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツは10月28日、メルセデスAMG『SL』(Mercedes-AMG SL)を欧州で発表した。モデルチェンジを機にAMGモデルとなり、車名がメルセデスベンツ『SL』から、メルセデスAMG SLに変更された。

◆メルセデスAMGが開発した軽量なアルミ複合シャシー

メルセデスAMG SLの基盤となるのが、メルセデスAMGによって開発されたまったく新しい車両アーキテクチャだ。軽量なアルミ複合シャシーは、正確なドライビングダイナミクス、高い快適性、最適なパッケージング、スポーティなプロポーションを実現する、と自負する。

新しいロードスターアーキテクチャは、アルミ製スペースフレームと自立構造の組み合わせで構成されている。従来型SLや、メルセデスAMG『GTロードスター』から受け継がれたコンポーネントはないという。

鋳造アルミ製部品は、大きな力を伝達する必要がある部分に使用された。従来型と比較して、ボディシェル構造のねじり剛性は18%向上した。横方向の剛性はメルセデスAMG GTロードスターよりも50%高く、縦方向の剛性は40%高い。ドア、ボンネット、トランクリッドなどを除いたホワイトボディの単体重量は、約270kgに抑えられている。

MIG溶接、レーザー溶接、パンチリベット留め、ブラインドリベット留め、MIGはんだ付け、接着シーム、フローホールボルトなどの最新の接合技術や正確な工具製作により、ボディシェルの剛性が引き上げられた。

◆「SL 55 4MATIC +」には476hpツインターボ搭載

メルセデスAMG SLには、従来型の金属製の「バリオルーフ」に代えて、電動ソフトトップを採用した。ソフトトップの採用は、2001年に生産を終了した4代目SL(R129型)以来、20年ぶりとなる。これにより、21kgの軽量化と低重心を実現し、ドライビングダイナミクスとハンドリングにプラスの効果をもたらすという。省スペースで軽量な「Zフォールド」機構により、ソフトトップのコンパートメントカバーを不要にした。ソフトトップは3層構造で、外側から順にアウターシェル、防音材、ルーフライナーで構成されている。

開閉に要する時間は、約15秒。走行中でも、60km/h以下なら開閉できる。ソフトトップは、センターコンソールのスイッチパネルとマルチメディアタッチスクリーンで操作でき、アニメーションで開閉プロセスの進行状況が表示される。

「SL 55 4MATIC +」グレードには、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は476hp/5500~6500rpm、最大トルクは71.4kgm/2250~4500rpmを発生する。トランスミッションは9速の「AMGスピードシフトMCT 9G」、駆動方式は4WDの「4MATIC+」の「AMGパフォーマンス」仕様。 0~100km/h加速3.9秒、最高速295km/hの性能を可能にしている。

◆後席は身長150cmまでの乗員に対応

メルセデスAMG SLでは、新しいパッケージングを導入した。これにより、2シーター車のSLが、4代目SL(日本仕様は2シーター)以来、20年ぶりに後席を設けた4シーター車になった。これにより、さらに用途が広がったという。後席は日常の使いやすさを向上させるとともに、身長150cmまでの乗員に対応する。後席は、ゴルフバッグなどを置くためのスペースとして使用することもできる。

メルセデスAMG SLのシートは、メルセデスベンツらしい彫刻的なシートデザインに、スポーティさを付加したものだ。シートは軽量設計とした。ヘッドレストは一体設計されており、シートをスポーティに見せる効果を発揮する。さまざまなステッチ加工や装飾パターンが施される。

オプションのスポーツシートやパフォーマンスシートでは、幅広い選択肢が用意される。シングルトーンとツートーンのナッパレザー、ダイヤモンドステッチを施したナッパスタイルレザー、ナッパレザーと「DINAMICA RACE」マイクロファイバーを組み合わせたスポーティデザイン、イエローまたはレッドのトップステッチが選択できる。

◆航空機に着想を得たインストルメントパネル

航空機に着想を得たインストルメントパネルは、彫刻的で力強いウイングデザインとした。上側と下側で、機能を分けている。ハイライトは、新開発の4つの亜鉛メッキタービンノズルだ。パワードームデザインとし、インストルメントパネルに組み込まれる。インストルメントパネルの下側は、センターコンソールから滑らかにつながっている。

コックピットは、ドライバー重視の設計。ドライバー正面のインストルメントクラスターは、高解像度の12.3インチLCDディスプレイで、自立型ではなくメーターバイザーに組み込まれた。これにより、オープン走行時でも、太陽光による反射を防ぐ、としている。