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BMW M3 新型、直6ツインターボを590馬力に…ACシュニッツァー

  • 《photo by AC Schnitzer》
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ACシュニッツァー(AC Schnitzer)は10月8日、新型BMW『M3セダン』向けのカスタマイズプログラム、「BMW M3 by ACシュニッツァー」を欧州で発表した。

ACシュニッツァーは、ドイツに本拠を置き、BMWのチューニングを手がけている。最近では、MINI、ジャガー、ランドローバーにも、チューニングの範囲を広げてきた。そして今回、新型BMW M3セダン向けのカスタマイズプログラムを欧州で発表している。

◆最大トルクはプラス10.2kgm の76.5kgmに

新型M3セダンの3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンには、ACシュニッツァーがパフォーマンスアップグレードキットを開発した。その内容は、エンジンコンピューターにチューニングなどが施される。

その結果、最大出力は510hpから590hpへ、80hp強化される。最大トルクも66.3kgmから76.5kgmへ、10.2kgm引き上げられた。このパフォーマンスアップグレードキットには、最大4年間の保証が付帯している。

ACシュニッツァーのエンジニアによって開発されたパフォーマンスアップグレードには、カーボン製テールパイプを備えたACシュニッツァーツインスポーツエキゾーストがある。排気ガスの流れを向上させるとともに、パワフルでスポーティなサウンドを発するという。

◆20インチの軽量ホイールとダウンフォースを高めるエアロパーツ

サスペンションスプリングキットは、フロント側の車高を15~20mm下げる。圧縮調整可能なRSコイルオーバーサスペンションは、コーナリング時のドライビングダイナミクスを引き上げる、と自負する。

「AC3」軽量鍛造ホイールは、シルバーとアンスラサイト仕上げ。フロントには、20インチのAC3に285/30R20タイヤが装着されており、リアには295/30R20タイヤを組み合わせる。さらに、20インチの「AC1」軽量鍛造ホイールも選択できる。

エアロパーツに関しては、フロントにブラック仕上げのリップスポイラーを装着できる。ダウンフォースを最大40kg引き上げることが可能という。フロントサイドウィングも、エアロダイナミクス性能を向上させる効果を発揮する。

フロントフェンダーには、4ピースのデフレクターセットを追加できる。ボンネットには、2つのデザイントリムで構成される新しいデザインパッケージが用意された。

リアには、ルーフスポイラーや、20kgダウンフォースを引き上げるカーボン製ディフューザーを設定する。また、新開発のカーボン製レーシングリアウィングとガーニーフラップを組み合わせて、最大70kgのダウンフォースを増加できるという。

◆スポーツステアリングホイールとアルミ製パドルシフト

インテリアには、スポーツステアリングホイールを用意した。ブラックのナッパレザーとアルカンターラを組み合わせる。ライトグレーのクロスステッチもあしらった。ドライバーの左右親指の位置のグリップと、ACシュニッツァーのロゴ入りモータースポーツインジケーターによって、ステアリングホイールの位置を分かりやすくしている。

アルミ製パドルシフトは、標準のパドルよりも大きいデザイン。アルミ製ペダル&フットレスト、キーホルダー、「iDrive」コントローラー用のアルミ製カバーも用意されている。

ACシュニッツァーによるカスタマイズが施された新型M3セダンは、日常的な快適さを備えた車両であると同時に、コーナリングやレースに適したスポーツカー、としている。