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「都市の騎士」のための限定車、フランス小型車に設定

  • 《photo by Renault》
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ルノーグループは10月5日、ルノー『トゥインゴ・アーバンナイト』(Renault Twingo Urban Night)をフランス本国で限定発売すると発表した。「都市の騎士(=Knights of the cities)」「都市の王(Rois de la ville)」のための新しい限定車、をテーマにしている。

◆専用のストライプに「アーバンナイトX」のロゴ

トゥインゴ・アーバンナイトは、『トゥインゴ』の「INTENS」仕上げがベースだ。ダークグロス塗装の16インチアルミホイール、白い装飾入りのフロントグリル、「アーバンナイトX」のロゴ入りドアミラーカバーが装備される。ボディカラーは、クリスタルホワイト、クォーツホワイト、ムーングレー、ダイヤモンドブラックの4色を用意した。

ルノーデザインは、この限定車のために専用の2種類のストライプを手がけた。Cピラーに配された「ライトバージョン」と、ルーフとリアドアに配された「プレミアムパック」だ。どちらの仕様でも、ストライプは、クリアバージョンまたはダークバージョンが設定された。これにより、ボディ同色または対照的なコーディネートが可能になるという。

インテリアには、専用のドアシルやダッシュボードにアーバンナイトXのロゴを採用する。黒いレザーシートには、白いアクセントとアーバンナイトXのロゴがあしらわれた。さらに、コネクトサービスを備えたナビゲーション、スマートフォンの誘導充電システム、超音波センサー付きバックカメラが装備されている。

◆EV版の航続は市街地モードで最大270km

トゥインゴ・アーバンナイトは、ガソリンエンジン搭載車とEVが選択できる。EVの場合、 5ドア、フラットなフロア、折り畳み可能な助手席は、エンジン搭載のトゥインゴと同じだ。室内の最大積載長は2310mm。トランク容量は240リットルと、トゥインゴと同じとした。

EVパワートレインは、モーターが最大出力81hp、最大トルク16.3kgmを発生する。0~50km/h加速4.2秒、0~100km/h加速12.9秒、最高速135km/hの性能を発揮する。ドライバーがアクセルペダルから足を放すと、回生ブレーキが作動する。

この回生ブレーキには、3つのレベルを選択できる「Bモード」が備わる。回生ブレーキが最も強いレベルでは、バッテリーの充電を促進するとともに、フットブレーキの使用を減らし、都市部での運転を支援する。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量が21.4kWhだ。1回の充電での航続は、WLTP計測の市街地モードで最大270km、複合モードで最大190kmの性能を備える。ルノーによると、欧州のシティカーユーザーの平均的な1日の通勤距離は、約30km。

充電なしで1週間の通勤に使える航続を備えており、EVシティカーとして、有力な代替燃料車になるという。「エコ」モードは、センターコンソールのボタンを押して作動する。エコモードでは、高速道路の加速と最高速を制限することにより、約225kmの航続を可能にしている。

◆30分で80km走行分のバッテリー容量を充電可能

「Z.E. コネクトサービス」では、「EASY LINK」システムを利用して、オフピーク時間を活用した充電時間を設定できる。走行中、システムはリアルタイムで地図上に航続を表示し、最寄りの充電ステーションを案内する。

ドライバーは充電中、「MY Renault」アプリからバッテリー残量を確認できる。航続に影響を与えることなく、充電中にエアコンの温度を調整して、車内の温度を最適にしておける。また、「EV Route Planner」機能を利用して、計画されたルートをシミュレートし、途中の充電ステーションを決めておくこともできる。

ルノーが特許を取得した「カメレオン」充電システムを利用すれば、自宅や会社で最大出力22kWのAC(交流)充電が行える。このテクノロジーにより、充電ステーションに関係なく、充電時間を短縮できる。ルノーによると、公共の充電ステーションでは、競合他社の最大4倍の速さで充電できるという。具体的には、30分間でおよそ80km走行分のバッテリー容量を充電できる。

また、家庭用の出力2.3kWのソケットでは、充電時間がおよそ15時間だ。出力7.4kWのウォールボックスでは、充電時間はおよそ4時間となる。歩行者の安全のための音声システム「Z.E.ボイス」を搭載する。ドライバーは、速度に応じて音量が変化する3種類のサウンドが選択できる。Z.E.ボイスは、30km/h以下の低速域で作動する、としている。

注:車名はNight=夜、テーマはKnight=騎士。