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女性だけのラリー、日産の新型ピックアップが参戦へ

  • 《photo by Nissan》
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日産自動車の米国部門は10月1日、新型『フロンティア』(Nissan Frontier)が10月7~16日、米国で開催される女性だけで競うラリーレイド、「Rebelle Rally」に参戦すると発表した。

◆電子機器の使用が禁止されているラリー

同ラリーは、米国ネバダ州、アリゾナ州、カリフォルニア州の砂漠地帯を舞台に、今年は8日間で2500km以上を走破するラリーレイドだ。2016年に開始された同ラリーには、「4×4」とクロスオーバー車の「X-Cross」の2つのクラスがある。2020年からは電動車も出走可能となり、EVやハイブリッド車、プラグインハイブリッド車(PHEV)が参加できる。

同ラリーでは、電子機器の使用を禁止している。スマートフォンやタブレット端末、パソコン、GPSは使えない。参加者は地図と方位計を頼りに、コースに設けられた複数のチェックポイントを通過することが求められる。

日産自動車の米国部門はこのRebelle Rallyに、新型フロンティアで参戦する。オフロード走行向けに特別装備が施された「PRO-4X」(4WD)グレードでエントリーした。チームワイルドグレースの共同代表、セドナ・ブリンソンとリン・ウッドワードの両選手が挑戦する。両選手は昨年のRebelle Rally において、4位入賞を果たしている。

◆3.8リットルV6エンジンは最大出力310ps

新型のパワートレインは、最大出力310psを生み出す直噴3.8リットル V型6気筒ガソリンエンジンだ。9割以上の部品が新開発または改良された。トランスミッションは、9速ATを組み合わせる。新しいトランスミッションは、ロックアップ領域の拡大、レスポンスの高い電動油圧システム、長いインプットシャフトを採用することで、素早くダイレクトなシフトレスポンスを追求した。従来型の5速MT比で、ギアレンジは99%拡大しているという。

また、油圧パワーステアリングをチューニングし、ステアリング中立付近フィーリングを改善することで、長距離ドライブ時の疲労を低減させる。さらに、ステアリングギア比を16%クイックにすることで、少ないステアリング操作でもレスポンスの良いハンドリングを実現しているという。

サスペンションは、オンロード、オフロードで乗り心地とハンドリングを追求した。新開発の油圧キャブマウントが、走行時のキャビンの振動を80%低減する。クラスでは唯一となるウレタン製のバンプラバーによってダンピングを制御する。大径化されたフロントのスタビライザーとリアスタビライザーが、車体のロールを軽減しトラクションを向上させる、と自負する。

新型の4WDモデルは、2WD/4HI/4LOモードを備えた電子制御のパートタイム式のシフトオンザフライ4WDシステムを搭載する。また4輪リミテッドスリップ制御によって、滑りやすい路面でもトラクションを確保した。2WDモデルも含めた全車に「ヒルスタートアシスト」を標準装備するとともに、4WDモデルは「ヒルディセントコントロール」も標準装備している。

◆NISMOオフロードパーツを装着

Rebelle Rally 参戦車両は、1980年代にオフロードレースで活躍した日産「ハードボディ」に触発されたデザインを採用する。ハードボディとは、9代目「ダットサントラック」の北米仕様の名称だ。

サンディエゴの日産デザインアメリカによってカスタマイズされた車体には、1980年代の日産のオフロードレーサー同様、赤、白、青の3色のカラーリングが施された。また、NISMO製のオフロード4インチライトなど、新型フロンティア向けの「NISMOオフロードパーツ」を装着する。

NISMOオフロードパーツではこの他、NISMOオフロードパフォーマンスエキゾースト、NISMOオフロードサスペンションキット、NISMOオフロードAXISホイールが装備されている。