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ルノー『トラフィック』改良新型…受注を欧州で開始

  • 《photo by Renault》
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ルノーは9月15日、改良新型『トラフィック』(Renault Trafic)の受注を欧州で開始した、と発表した。キャンピングカーのベースにもなる商用バンで、年内に欧州市場で発売される予定だ。

初代トラフィックは1980年に発表された。以来、世界50か国で220万人以上の顧客を獲得したルノーのLCV(軽商用車)のベストセラーモデルだ。乗用ミニバン仕様もラインナップされている。

◆フロントマスクやダッシュボードを大幅変更

改良新型は、フロントマスクを一新した。より水平なボンネットフードと垂直なフロントグリル、フルLEDヘッドライト、新デザインのバンパーを採用する。ボディカラーは全8色で、新色のクムルスブルーが用意された。新形状の無線アンテナ、新デザインの17インチホイールとホイールカバーも装備している。

インテリアは、ダッシュボードを新設計した。ドアパネルにまで伸びる水平基調のデザインとし、室内スペースをより広く感じさせることを狙う。インストルメントパネル、ドアパネル、シフトレバーは新デザインで、クロームのアクセントが追加された。これにより、見た目の品質を向上させているという。

改良新型は、セグメントで最高の4150mmの荷室長を持たせた。キーまたはハンズフリーカードを使用して、ドライバーはキャビンや荷室をロックしたり、ロック解除したりすることができる。オプションのLED室内照明は、荷物や工具の積み下ろしを支援するために、標準のハロゲンランプの5倍の500ルーメンの明るさとした。

◆ルノーの「EASYLINK」マルチメディアシステム

ナビゲーションシステムが組み込まれたルノーの「EASYLINK」マルチメディアシステムを搭載する。グーグルの「AndroidAuto」とAppleの「CarPlay」に対応した8インチのタッチスクリーンディスプレイが装備される。出力15Wで充電できる誘導式のスマートフォン充電器が付属する。ドライバー正面のインストルメントパネルには、4.2インチのカラークラスターが組み込まれた。3つのUSBスロットも配置されている。

電動格納式ドアミラー、大型アームレスト、新しいドアパネルを採用する。前席中央の背もたれを折りたためばテーブルとなり、A4サイズのパソコンを置いてキャビンをモバイルオフィスに変えることができる。このテーブルは、ランチ休憩にも利用できる。キャビンには新しい「EASY LIFE」収納などのソリューションを導入した。助手席の下の54リットルの収納を含めて、合計88リットルの収納スペースはクラス最高という。

幅広いオプションやアクセサリーにより、275種類の仕様にカスタマイズできる。商用バンモデルは2種類の全長と2種類の全高が選べる。荷室の容量は、5.8~8.9立法m。キャブ仕様では、荷台部分を大型ボックス、冷蔵庫、フードトラック、ダンプカーなどに架装できる。

◆4種類のディーゼルエンジン

改良新型では、エンジンの選択肢を増やし、最大出力110~170hpの4種類の「Blue dCi」ディーゼルエンジンを設定した。2.0リットルエンジンは、グレードに応じて最大出力が5~10hpアップし、トルクも増やした。すべてのエンジンが、欧州の排ガス基準の「Euro6d-Full」規格に適合する。

エンジンのストップ&スタート機能を装備した。トランスミッションはMTを基本に、Blue dCiの150と170バージョンは、デュアルクラッチの「EDC」も選択できる。

幅広い先進運転支援システム(ADAS)を用意した。アダプティブクルーズコントロール、ブレーキ機能付きクルーズコントロール/スピードリミッター、自動ハイビーム、車線逸脱警告、死角警告、アクティブ自動ブレーキ、速度超過アラート付きの交通標識認識など、10種類の新しいADASが選択できる。フロント、リア、サイドにはパーキングセンサー、リアにはパーキングカメラを装着することも可能、としている。