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スマート初の電動SUV、ドイツでコンセプトカー公開

  • 《Photo by Sven Hoppe/picture alliance via Getty Images/ゲッティイメージズ》
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  • 《photo by Smart》
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スマートブランドは9月6日、ドイツで開幕したIAAモビリティ2021において、スマート『コンセプト#1』(Smart Concept #1)を初公開した。

コンセプト#1は、スマートの次世代EVのプレビューモデルだ。現行のスマートは、欧州Aセグメントに属する『フォーツー』と『フォーフォー』の2種類のコンパクトシティEVが基本だが、スマートの次世代EVは、欧州BセグメントサイズのSUVとして登場する。

◆まったく新しいデザインDNA

グロスホワイトで塗装されたコンセプト#1は、ひと目でスマートと認識できると同時に、進歩的なデザインによって、ブランドの変革を表すことを目指した。ダイムラーグループのチーフデザインオフィサー、ゴーデン・ワグナー氏は、「コンセプト#1は、クールな大人の方法でスマートブランドを再定義したもの」と語る。

ボディサイズは全長4290mm、全幅1910mm、全高1698mm、ホイールベース2750mmと、スマートブランド史上、最大の大きさに。バランスの取れたSUVのプロポーション、パワフルな彫刻的フォルム、前後の短いオーバーハング、プログレッシブなデザイン言語が特長になる。大型のパノラマガラスルーフには、光のリングが付く。フロントガラスとサイドガラスを連続的にデザインすることにより、ルーフがボディの上に浮かんでいるように見えることを狙った。ボディ上側の明るさとは対照的に、ボディ下側はアンスラサイトとブラックを使い、SUVの堅牢性を表現した。足元は21インチホイールで引き締められた。

サイドドアは、リア側が逆ヒンジで開く観音開きとした。このポータルドアのコンセプトにより、乗降性を高めた。さらに、Bピラーがないため、広い室内を見渡すことができるという。ドアハンドルは車体に埋め込まれている。

LEDヘッドライトとテールライトは、ライトディスプレイとしても機能する。エクステリア照明と内装照明、特別なサウンドがオーケストラのように調和するという。フロントライトストリップが小さな三角形に分割され、フロントグリルのストリップが点灯。サウンドに合わせながら、光の効果は車体側面に移動し、リアのディフューザーに到達する。

◆ビジネスセダンの快適さと広さを追求したインテリア

インテリアは、4輪をできるだけ車体の隅に配置することにより、スペースを追求した。新開発のEVアーキテクチャを採用する。これにより、将来の5名乗りの市販モデルに追加を想定している4名乗りでは、上位セグメントの車両と同等のレッグルームとエルボールーム、充分な収納スペースを持つという。

パノラマガラスルーフから差し込む光が、インテリアをラウンジのような雰囲気にする。フロアに組み込まれたアンビエントライトや新形状の空調ダクトなどが、新世代スマートのプレミアム性を強調しているという。

新開発のEVアーキテクチャが、長いバッテリー寿命と急速充電機能、車両ソフトウェアの幅広いクラウドベースの無線アップデート、最先端のインフォテインメント、革新的な先進運転支援システム(ADAS)を可能にした、と自負する。

新世代のスマートには、インフォテインメント、先進運転支援システム、EV専用の機能、E/Eアーキテクチャの4つを制御する強力な中央コンピュータを搭載する。OTAソフトウェア更新により、車載ECUの75%以上を継続的にリモートアップデートできる。

◆12.8インチのディスプレイを備えた3Dタッチスクリーン

インテリアのデザインのハイライトの1つは、フロントシートの間に浮かび、ダッシュボードデザインと融合するセンターコンソールだ。中央には、12.8インチのディスプレイを備えた自立型の3Dタッチスクリーンが配される

コントロールインターフェースのデザインは、ユーザーフレンドリーを目指した。 立体的な地球儀は、高解像度の12.8インチのタッチスクリーンの中心メニューの役割を担う。AIアバターが、メニューや機能をナビゲートしてくれる。人工知能のおかげで、この仮想コンパニオンはユーザーの行動から学習し、ユーザーの好みに適応することができる。

新開発のスマートフォン向けアプリも、ユーザーの利便性を高める。デジタルキーとして機能するだけでなく、接続されたさまざまなサービスや機能をユーザーのスマートフォンなどに統合できる、としている。