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自動運転のコミュニティバスとスマートバス停を連携

  • 《写真提供 YE DIGITAL》
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  • 《写真提供 西鉄エム・テック》

YE DIGITALと西鉄エム・テックは、ミュニティバス「みやま市自動運転サービス」(福岡県みやま市)と両社が提供するスマートバス停の連携を行う実証実験を9月7日より開始する。スマートバス停と自動運転を利用したコミュニティバスの連携は、全国初の取り組みとなる。

スマートバス停とは、デジタルサイネージにバスの運行時刻表や運行系統図を表示することに加えて、その他の告知文や広告などを遠隔で更新し表示できるバス停。豊富な情報配信が可能なモデルや、情報量を絞ることで消費電力を抑えてソーラーパネルを使用したエコモデル、乾電池駆動により様々な気象条件下でも電源供給なしで稼働できる「楽々モデル」など、両社は様々なタイプを開発・販売している。

みやま市自動運転サービスは福岡県みやま市にて、2021年7月19日より、九州初となる自動運転を利用したコミュニティバスとして運行を開始した。使用車両はヤマハ発動機製ゴルフカートタイプ「オレンジスター号」で乗客定員は4人。約2.5kmのルートを平日5往復(7~9月は3往復)運行している。

今回の実証実験では、電源やネットワークの配線が不要で設置が容易なスマートバス停「楽々モデル」を自動運転サービスの停留所「ルフラン」に導入する。紙運用の運行時刻表を電子化して遠隔配信するほか、「運休情報」や「お知らせ」などをスマートバス停で遠隔配信。さらにQRコードをスマートバス停で遠隔配信し、運行情報案内や各種情報ソースとの円滑なアクセス環境を提供する。

今回、実証実験を開始する「自動運転サービスとの連携」が社会実装されることで、公共交通サービスの効率的な提供が可能となり、疲弊するバス事業者に対し、DX(デジタルトランスフォーメーション)による大幅な業務改善効果が期待できる。