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VW ゴルフR と GTI、最新デジタルコックピット採用…スポーツ性を強調

  • 《photo by VW》
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フォルクスワーゲン(Volkswagen)の米国部門は6月2日、新型『ゴルフR』と新型『ゴルフGTI』に、最新のデジタルコックピットを採用した、と発表した。

◆10.25インチのデジタル・コックピット・プロシステム

新型では、エンジンを始動すると、インストルメントクラスターに標準装備されている「フォルクスワーゲン・デジタル・コックピット・プロ」とインフォテインメントスクリーンが起動するまで、スタートボタンが赤く点滅する。

10.25インチのデジタル・コックピット・プロシステムはインフォテインメントシステムに組み込まれており、ドライバーは車両の状態、走行データ、通話、先進運転支援システム(ADAS)の機能などの関連情報をカスタマイズして表示することができる。ナビゲーションシステム付きの 「Discover Pro」インフォテインメント システムを搭載したモデルでは、デジタルクラスターにフルスクリーンの地図を表示すると同時に、10インチのセンターディスプレイにも地図を表示することができる。

新型のデジタルコックピットには、「GTI」と「R」モデル専用の新しいグラフィックレイアウトが導入された。ステアリングホイールのビューボタンを押すと、3種類の丸いメーターが表示される。GTIと Rのロゴ入りのタコメーターを中央に配置。その両側のメーターはカスタマイズ可能で、速度だけでなく、エンジンのブースト圧やエンジンパワーを表示できる。

◆新型ゴルフRには「Rビュー」と呼ばれる3D表示

新型ゴルフRは、「Rビュー」と呼ばれる3D表示も可能だ。専用機能として、ディスプレイの上側にエンジン回転数が表示される。この水平表示の目盛りは、0~8で、エンジン回転数が0~ 8000rpmに相当する。「DSG」のマニュアルモードが作動している場合、このディスプレイはサーキット専用のスペシャルモードとドリフトモードの推奨ギアを表示する。さらに、新型ゴルフRのデジタルコックピットは、ブースト圧、トランスミッションの温度、トルク、パワー、Gメーター、AWDシステムのトルク配分、ラップタイマーなどのさまざまなデータを表示できる。

デジタル化はキャビン全体にも導入されており、直感的なコントロールが採用された。オプションのヘッドアップディスプレイは、フロントガラスにデジタル投影され、ドライバーの目の前に浮かび上がるように見える。ライトと曇り止め機能は、ステアリングホイールの左側にあるデジタルパネルを使用して操作する。オプションのサンルーフの開閉は、タッチスライダーで行う。タッチスライダーは、エアコンの温度を調整したり、オーディオの音量を調整したりする時にも使用する。

新型では、マルチファンクションステアリングホイールによって、デジタルコックピットを操作できる。ボリューム調整とオーディオ選択用のタッチパッドも備わる。「トラベルアシスト」のボタンは、部分自動運転のハンズオンドライビングシステムと静電容量センサーモニターを連動させ、ドライバーがステアリングホイールを握っていることを確認する。

◆ドリフトモードはクローズドコースだけでの使用をドライバーに確認

新型ゴルフRでは、R ボタンを押して、ドライビングモードを切り替える。Rボタンを長押しすると、レースモードが起動する。

「Rパフォーマンス・トルク・ベクタリング」のおかげで、サーキットなどのクローズドコースでは、ドリフトモードが選択できる。このモードでは、ESCを「ESCスポーツ」に変更し、トルクベクタリングシステムがすべてのリアトルクを外側の後輪に送ることによって、ドリフトを開始する。このモードをクローズドコースだけで使用させるために、インフォテインメントシステムは作動前に、確認画面を表示する。

新型には、アンビエントライトが標準装備されており、インテリアの照明色を30 色から選択できる。ダッシュボードとドアの装飾トリム、ドアとセンターコンソールの収納コンパートメント、足元を照らす。デジタルコックピットとインフォテインメントシステムも、選択した背景色に切り替わる。「ムード」と呼ばれる照明モードを選択することも可能、としている。