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ロータスの新型スポーツカー『エミーラ』、プリプロダクション開始…実車は7月6日発表予定

  • 《photo by Lotus Cars》
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ロータスカーズは6月1日、7月6日にワールドプレミアする予定の新型スポーツカー、ロータス『エミーラ』(Lotus Emira)のプリプロダクションを、英国ノーフォーク・ヘセル工場において開始した、と発表した。

◆エミーラのバリエーションは3種類を予定

エミーラはこれまで、ロータス「タイプ131」という開発コードネームで呼ばれていた。エミーラは、2021年内に生産を終了する『エリーゼ』、『エキシージ』、『エヴォーラ』の後継モデルとして、開発が進められている次世代のスポーツカーだ。

車名のエミーラとは、さまざまな古代言語に存在する単語。現代語に翻訳すると、「司令官」や「リーダー」を意味する。これは、スリリングな新時代へと進むロータスを主導するエキサイティングな新型スポーツカーとして、適切な名称になるという。

エミーラには3種類のスポーツカーが用意され、それぞれにエリーゼ、エキシージ、エヴォーラの後継車の役割が与えられるという。

◆エミーラを組み立てるヘセル工場に1億ポンド以上を投資

ロータスカーズはエミーラの量産開始に向けて、生産部門への投資を行う。これは、ロータスカーズの「Vision80」戦略の一部であり、2つのサブアセンブリ施設を英国ノリッジ市に集約して、生産能力の増強が図られる。

また、ヘセル工場には、1億ポンド以上を投資する。これに伴い、ロータスカーズは約250人の新規雇用を創出する。関連会社のロータスエンジニアリングでも、新規採用を行う。ロータスエンジニアリングは、2021年後半に、英国ワーウィックに先端技術センターを開設する予定だ。

エミーラのパワートレインには、新しいパートナーシップによる複数の内燃エンジンが搭載される。ロータスが内燃エンジン搭載車を発表するのは、これが最後になる。今回のパワートレインはロータスにとって新しいものとなり、高い効率を備えたテクノロジーを採用し、ロータスならではのドライビング体験を提供するようにチューニングが施されているという。

デザインには、EVハイパーカーの『エヴァイヤ』のモチーフが取り入れられる。また、エミーラは、ロータスブランドによる製品主導のイニシアチブを具現化するモデルとして、現代的なデザイン、高効率なパワートレイン、日常の使い勝手、優れたパフォーマンスを融合しているという。

◆ロータス初のロボットによる塗装システム

エミーラは7月6日、英国へセルのロータス・アドバンスド・パフォーマンス・センターで初公開される予定だ。これに先駆け今回、エミーラのプリプロダクションを英国ノーフォーク・ヘセル工場で開始した。プリプロダクションとは、本格的な量産に入る前に、生産ラインで車両を組み立てることを指し、完成した車両は品質確認などに使用される。

ヘセル工場には、エミーラの生産に合わせて、まったく新しいフレーミングラインを導入した。現在稼働中のフレーミングラインでは、エミーラの車体を組み立てており、ロボットが車体側面、ルーフ、キャントレールに接着剤を塗布している。

ヘセル工場には、新しい塗装工場も完成した。ロータスカーズの70年以上の自動車製造の歴史において、初めてロボットによる塗装を行う。プライマーとクリアコートラインの組み合わせも可能にした。システムは効率的で、乾式ろ過は湿式システムよりもエネルギー消費量を 60%低減した。ボディパネルの静電プライマーは、塗料の使用量を30~40%削減する。

ヘセル工場には、無人搬送車(AGV)も導入された。 AGVを使用すると、工場内の設定されたルートを自動運転で移動するため、従業員は車両の組み立てに集中できる。AGV には高さ調整システムがあり、オペレーターは人間工学に基づいた適切な高さに車両を設定できる。なお、生産施設全体に100%再生可能電力を供給する、としている。