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アルファロメオ ジュリア に「GTAm」、540馬力の2シーターセダン…公式発表

  • 《photo by Alfa Romeo》
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アルファロメオは4月16日、新型『ジュリアGTAm』(Alfa Romeo Giulia GTAm)をイタリアのイモラサーキットで開催中のF1エミリア・ロマーニャGPで公式発表した。

◆名車『ジュリア・スプリントGTA』に敬意を表すモデル

新型『ジュリアGTA』は、アルファロメオの名車、『ジュリア・スプリントGTA』に敬意を表して開発された。「GTA」とは、「グラン・ツーリスモ・アレッジェリータ」の略で、アレッジェリータとは、イタリア語で「軽量化」を意味する。

アルファロメオは1965年、当時の『スプリントGT』をベースにしたレース仕様車、ジュリア・スプリントGTA を発表した。アルファロメオのレース部門の「アウトデルタ」が開発を担当。アルミ製ボディを採用して車両重量を745kgに抑え、ベース車両の950kgと比較して、205kgもの軽量化を達成していた。同車は1966~1969年、4年連続で欧州ツーリングカー選手権を制し、その名を歴史に刻んでいる。

◆0-100km/h加速は3.6秒

新型ジュリアGTAには、ベース車両の『ジュリア・クアドリフォリオ』のパワートレインを高性能化して搭載する。オールアルミ製の2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力が540hpへ引き上げられた。

このスペックは、ジュリア・クアドリフォリオの510hpに対して、30hpの強化にあたる。パワーウェイトレシオは2.82kg/hpで、アルファロメオによると、クラス最高という。ローンチコントロールシステムを使用した場合、0~100km/h加速を3.6秒で駆け抜ける。

ドライブシャフト、ボンネット、ルーフ、フロントバンパー、フロントホイールアーチ、リアホイールアーチインサートなどをカーボンファイバー素材に変更した。エンジン、ドア、サスペンションシステムには、アルミ素材を使用。他のさまざまな複合素材も、車両全体に使用された。

◆ポリカーボネート樹脂素材などにより100kg軽量化

さらに、スパルタン仕様の新型ジュリアGTAmでは、モータースポーツの世界から生まれたポリカーボネート樹脂の「Lexan」を、サイドウィンドウとリアウィンドウフレームに使用し、さらなる軽量化を追求したその結果、車両重量はおよそ1520kgに抑えられ、100kgの軽量化を達成した。

新型ジュリアGTAmのエクステリアには、新型ジュリアGTAよりも大型のフロントリップスポイラーとカーボンファイバー製の大型リアウィングが装備された。エアロダイナミクスを最適化し、高速でのバランスの取れたパフォーマンスを追求する。

カーボンファイバー製のリアディフューザーには、チタン素材の「アクラポヴィッチ(AKRAPOVIC)」製センターエグゾーストシステムが組み込まれる。20インチのセンターロックホイールも専用デザインだ。前後トレッドは50mm拡幅され、サスペンションシステムには新設計のスプリングやショックアブソーバー、ブッシュを採用した。

インテリアには、アルカンターラ素材を、新型ジュリアGTAよりも広範囲に使用した。ダッシュボード、ドアトリム、グローブボックス、サイドピラー、シートのセンタートリムなどに、アルカンターラを使用している。

また、後席が取り外され、2シーター化された。リアには、ヘルメットと消火器を固定するスペースが残されている。マットカーボン仕上げのトリムを採用した。ロールバーを備え、ドアパネルは未装備。ドアの内側ハンドルは、レースの世界に触発され、ストラップに変更されている。カーボンファイバー構造のバケットシートには、サベルトの6点式シートベルトが組み込まれた。

◆F1ドライバーが実車を国際舞台で初公開

アルファロメオは、この新型ジュリアGTAmを、イタリアのイモラサーキットで開催中のF1エミリア・ロマーニャGPで公式発表した。アルファロメオレーシングORLENチームのF1ドライバー、キミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィの両選手が、新型ジュリアGTAmの実車を、国際舞台で初公開した。両選手は、新型ジュリアGTAmの開発にも参画してきた。

スイスのザウバーエンジニアリングとの共同開発により、新型ジュリアGTAmには、カーボンファイバー製軽量素材をはじめ、F1などのレーシングカーの技術や空力ソリューションを採用して、軽量化やエアロダイナミクス性能を高めた。

また、新型ジュリアGTAmには、シングルホイールロックナットを備えた20インチホイールを装着する。これは、F1マシン向けのテクノロジー。現在市販されているセダンでは、ユニークなソリューション、としている。