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生活・観光混在エリアでの自動運転タクシー 愛知県西尾市で実証実験を予定

  • 《画像提供 NTTドコモ》
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NTTドコモは12月2日、愛知県西尾市で、「生活・観光混在エリアにおけるMaaS」をテーマとした住宅団地・郊外モデルの自動運転の実証実験を実施すると発表した。

実証実験は12月11日から13日まで、名鉄西尾駅・西口ロータリーのタクシー乗り場から西尾市歴史公園駐車場までを自動運転タクシーで運行するもの。車両は、タクシー車両のトヨタ『JPN TAXI』をベースに、ティアフォーが開発した自動運転システムを搭載する。

交通量の多い幹線と生活道路を織り交ぜた一般公道で自動運転車両を定期運行する。見通しが悪い左右交差点から合流してくる他車両等の検知、加速減速の繰り返し、右左折時や狭隘道路走行時の緻密な経路設定など、高度な制御が求められるルートを走行して、自動運転車両制御の高度化を目指す。

交通事業者である名鉄東部交通が、社会実装の可能性を見据えて運行を担う。運行時は、第二種免許を保有して事前に教習を修了した同社の乗務員が、車両の運転席と遠隔監視室(西尾市役所内)から監視する。

また、住民・観光客に多様な行き先への継ぎ目のない移動を実現するMaaSモデル構築を目指し、自動運転車両、レンタサイクル、パーソナルモビリティを提供する。

自動運転車両の乗車時にあらかじめ登録された顔認証情報に対応してポイント進呈をするとともに、周辺店舗を利用する際、共通のポイントを進呈し、モビリティ・店舗両方の利用意欲を高め、観光客等の回遊性を向上させる取り組みも実施する。

実証実験ではNTTドコモが事業を統括して、通信環境構築、コンテンツ・サービスプラットフォームを提供する。アイサンテクノロジーが実証実験を実施するほか、高精度3Dマップを作成する。名古屋鉄道が交通事業者として運行の助言、名鉄東部交通がタクシー車両の運行を支援する。メイテツコムが顔認証システムを提供し、ティアフォーが自動運転車両と関連技術の提供、岡谷鋼機が実験支援、損害保険ジャパンが自動運転車向け保険をそれぞれ提供する。