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【マツダ MX-30】マルチソリューションを牽引する「MX」…竹内開発主査

  • 《写真提供 マツダ》
  • 《写真撮影 中野英幸》
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  • 《写真撮影 中野英幸》
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マツダが10月8日に発売した新型車『MX-30』は、SUVモデルながら『CX-5』など既存のマツダのSUVとは異なり、『ロードスター』の海外名や歴代のコンセプトカーのモデル名にも使われてきたMXが冠されている。

MX-30の開発責任者を務める竹内都美子主査は「新しい価値の創造を提供するモデルにはMXという名前を付けてきたが、このMX-30はバッテリーEV含めて電動化技術100%搭載したモデルで、マツダのマルチソリューションを牽引するリーディングモデルという象徴的なモデルに挑戦をするということ、そして新しい価値をお客様にお届けすることに挑戦するということで、MXという名前を付けさせて頂いている」と、名前に込められた背景を明かす。

このうちのマルチソリューションに関して竹内主査は「電動化技術を搭載したモデルとしてお客様にお届けしていくということで、バッテリーEVを始めマイルドハイブリッドといった電動化技術を搭載したモデルでお届し続ける」と述べており、ガソリンやディーゼルといった内燃機関のみを搭載したモデルの設定はないようだ。

ちなみに日本でMX-30はまず2リットル直噴ガソリンエンジンとマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたモデルを先行発売し、2021年1月には欧州で販売が始まっているバッテリーEVモデルも追加投入されることになっている。なおマイルドハイブリッドモデルの価格は242万円からで、EVモデルは未定だ。

このマイルドハイブリッドシステムだが、MX-30とほぼ同じカテゴリーの『CX-30』ではマツダ独自の燃焼技術を使ったスカイアクティブXエンジンとの組み合わせに対し、MX-30は通常のガソリンエンジンでの設定となっている。

その背景を竹内主査は「MX-30は、マルチソリューション戦略をけん引するモデルであると同時に、マツダのブランドの幅を広げるという位置づけも持っている」とした上で、「ブランドの幅を広げるという戦略に基づき、よりお客様に選んで頂きやすい商品にしていきたいという思いを込めて、スカイアクティブXではなく、スカイアクティブGにマイルドハイブリッドを組み合わせた」と明かす。

その一方で「電動化技術をリードするモデルとして、今後お客様のお声、フィードバックを頂きながら継続して検討を続けていきたいと考えている」とも話しており、ユーザーの反応次第ではスカイアクティブX版のマイルドハイブリッドモデルの追加投入も期待できそうだ。

また新しい価値について竹内主査は「例えばモノの数であるとか、広さ、速さといった定量的な物差しでは測れない、お客様が自然体で過ごして頂ける、心が整う空間、そういった心というものをテーマに心が整えられる空間、時間ということを価値としてお届けしたい」と話す。

『心が整う』とは何とも抽象的で、人それぞれ感じ方も異なるといえるが、竹内主査によるとMX-30に開発にあたっては、室内空間の設計を始め、素材使い、EVサウンドなどそれぞれにおいて実証実験を重ねて、心が整うよう設えてあるとのことだ。