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メルセデスベンツ Sクラス 次期型、インテリアの写真を公開 実車は9月発表へ

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスベンツは8月12日、9月に発表する予定の次期『Sクラス』(Mercedes-Benz S-Class)のインテリアの写真を公開した。

次期Sクラスにも、ショートホイールベースとロングホイールベースが用意される。どちらのホイールベースでも、フロントシートとリアシートの居住性が改善されているという。

◆高級ヨットのデザイン要素を取り入れ

インテリアには、高級ヨットのデザイン要素を取り入れた。アルミやオープンポアウッドベニアなどの素材を使用する。ダッシュボード全体がフロントトリムセクションと融合して、単一のデザインを形成する。大型ディスプレイ、センターディスプレイは縦長になった。センターディスプレイは、フローティング状態でダッシュボードに支えられ、2D表示と3D表示が切り替えられる。前席向けと後席向けで、最大5つのディスプレイが装着できる。

新しいデザイン手法には、水平に取り付けられたアジャスター付きの4つの薄型センターベントがある。ダッシュボードの両側には、2つのスリムな垂直サイドベントが採用された。必要な数のボタンをできるだけ少なくし、コントロールスイッチの数を削減した。

◆後席は最大5つの仕様から選択可能

新開発のシートは、流れるような立体的なデザインが特長だ。新設計のヘッドレストを採用した。運転席のリクライニングの調整範囲と角度は、大幅に改善されているという。後席を独立2座とした場合、後席の間には大型のウッドトリムが装着される。後席は、リクライニングシート機能、折りたたみ式センターアームレスト、ビジネスセンターコンソールなど、最大5つの仕様から選択できる。

フロントシートには、耳に近い位置にスピーカーを組み込む。サラウンドサウンドの最適化により、インフォテインメントのアナウンス、例えばナビゲーションの指示や電話の着信などに関する情報を、より正確にドライバーに届けることができるという。

また、ファンを備えた空調制御シート、クッションマッサージ機能も採用している。広範なNVH対策による静粛性、「E-ACTIVE BODY CONTROL」などの革新的なサスペンションシステムによる優れた乗り心地を追求している。

◆「MBUX」の最新版を搭載

「エナジャイジング コンフォート」は各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽などのシステムを統合的にコントロールし、快適性を高める。「エナジャイジング コーチ」機能を使用すると、高度なアルゴリズムに基づき、走行時間などを加味したうえで、さらにスマートウォッチを装着した場合は、ドライバーのストレスレベルや睡眠の質などの個人データも活用し、ドライバーをサポートするモードを提案する。

また、シートクッションとバックレストのわずかな動きにより、着座姿勢の変更をサポートする「エナジャイジングシートキネティクス」が装備される。

自然対話式音声認識機能を備えた対話型インフォテインメントシステムの「MBUX」の最新版を搭載する。その最大の特長のひとつが、人工知能(AI)による学習機能だ。特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えている。ボイスコントロールは、「ハイ、メルセデス」をキーワードとして起動する。音声認識機能は、多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加えて、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など、多様な便利機能にも対応している。

シートとステアリングホイールを自動調整する「ADAPT」機能を採用する。ドライバーは自分の身長をMBUXで入力するか、MBUX音声アシスタントに伝える。そうすればADAPTは、入力された高さに最適な運転位置を計算し、運転席、ステアリングホイール、サイドミラーを自動的に調整してくれる。