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自動車用衝突防止センサー技術を活用した、踏切障害物検知装置…デンソーウェーブが発売

  • 《写真提供 デンソーウェーブ》
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デンソーウェーブは、自動車用衝突防止センサー技術をベースにした新型踏切障害物検知装置「ZD-LS200RX」を8月1日から発売する。

ZD-LS200RXは、デンソーの自動車用センサー技術をもとに、2017年から近鉄と共同で踏切障害物検知装置向けの開発を始め、研究と実証を進めてきたものだ。装置内のCPUを二重化して相互監視を強化し、万が一CPUの一方に不調が発生した場合でも、もう一方のCPUでエラーを認識できるフェールセーフ性を向上。これにより鉄道総合技術研究所の安全性評価を受審しており、踏切における安心・安全対策に貢献する。

また従来、レーザーセンサーはレーザー光を照射し、反射光を測定して物体の有無を判断しているため、光の吸収率が高い黒色や、表面が鏡面仕上げのような物体の場合は十分な反射光量が得られず、センサーで検知しづらいという課題があった。

これらの課題に対し、ZD-LS200RXは、検知対象エリアの中に高反射素材製のポールを設置し、常時検知することで対応する。黒色の車両等の反射光量を得られない物体が検知エリア内に侵入した時は、このポールが検知できなくなり、エリア内の侵入物が存在すると判断する仕組みを構築。この特許取得技術により検知率を向上し、さらなる安全を実現する。

新製品は8月1日から販売を開始し、2021年度の売上台数は220台を想定。今後は鉄道向け信号メーカーとも協力し、鉄道事業者各社へ提案し、活用・導入の場を広げていく予定だ。