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ZF、大型トラックによる隊列走行を実現へ 2021年までに

ZFは9月25日、異なるメーカーの自動運転の大型トラックによる隊列走行を、2021年までに欧州市場で実現する計画を発表した。

高速道路などでの自動運転の大型トラックによる隊列走行は、物流を根本的に変える可能性のあるテクノロジーとして注目されている。2台以上の大型トラックが接近し、一定の車間を保ちながら自動運転することにより、後方のトラックの空力抵抗が減少し、燃費を最大20%削減する効果が見込まれている。

ZFは、自動運転の大型トラックによる隊列走行を実現するための技術を持つ。例えば、カメラやレーダーセンサー、「ZF ProAI」と呼ばれるスーパーコンピュータ、商用車向けの電気油圧式ステアリングシステム「ReAx」、トランスミッションシステム「TraXon」などが、これにあたる。

このうち、ZF ProAIは、車両に装着されたカメラやライダー(LiDAR)、レーダーセンサーなどから得られた膨大な量のデータを、リアルタイムで分析。自動運転車の加減速の計算や走行方向の決定に使用される。

ZFは2021年までに、欧州の道路において、異なるメーカーの自動運転の大型トラックによる隊列走行を実現させる計画。今後も実証実験プロジェクトを進めていく、としている。