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ZF、新型シートベルト発表…自動運転時代の到来を想定

ZFは9月25日、新開発の「アクティブ・コントロール・リトラクター シートベルト」を発表した。自動運転時代の到来を想定して、開発が行われた。

アクティブシートベルトシステムは、乗員の安全性と快適性を向上できることから、コンパクト、ミッドレンジ、プレミアムにわたる車両セグメントで採用が進んでいる。シートベルトの緩みの巻き上げといった一般的な機能が、最新の高度な先進運転支援システム(ADAS)と組み合わされているほか、シートベルトの振動による警告(触覚フィードバック)や、衝突回避/プリクラッシュ段階でのリバーシブル・プリテンショニングといったオプション機能がある。

今回ZFは、次世代のアクティブ・コントロール・リトラクターの「ACR8」を開発。ZFのACR8は、自動運転時には危険な状況を検知すると、乗員を適切な位置に保持するようサポートすることも可能。エアバッグなど、他の安全システムと連動し、乗員保護の向上と、人体に加わる衝撃の制御に貢献する。

また、ZFのACR8は、自動運転システムにおいて、不可欠な要素となる可能性もあるという。自動運転中に手動運転への切り替えが必要となった際、警告としてベルトを細かく振動させ、ドライバーに運転を促すことができる。このように、ドライバーに注意を促す効果的な方法として、シートベルトシステムを自動運転車のユーザーインターフェイスの一部として統合することが想定されている。

ZFのACR8では、リバーシブルの電気機械式プリテンショナーと非リバーシブルの火薬式プリテンショナーを採用。衝突前に作動する電気機械式プリテンショナーは、危険を察知した場合には振動などの触覚フィードバックを提供するとともに、通常時は必要以上の乗員拘束を避けて快適性を提供する。

一方、非リバーシブルの火薬式プリテンショナーは、事故を回避できなかった場合に安全性を確保。この新世代のACR8は、シートポジション修正時のアクティブロック、ベルトの伸びの感知、ダイナミックな運転のためのスポーツモードといった機能も追加することが可能、としている。