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【アルファロメオ 4C/4Cスパイダー まとめ】コンセプトは手の届くスーパーカー…走りやデザイン、試乗記

アルファロメオのコンパクトスポーツ『4C』とコンパクトオープンスポーツ『4C スパイダー』。手の届くスーパーカーをコンセプトに、カーボンファイバー製モノコックシャシーに4気筒直噴ターボエンジンをミッドシップレイアウトした。2020年内の生産終了に伴い、最終受注受付を開始。ファイナルエディションなる限定車の発売も予定されている。

目次小型スーパーカー日本市場へ 「手が届く」783万円からとある指示書からスタートしたエクステリアデザイン唯一デザインの自由が許されたサイドビュー4C スパイダー 発表、発売は11月21日 価格は861万8400円【4Cスパイダー 試乗】ドライバーにシアワセな気分をくれる…島崎七生人【4Cスパイダー 試乗】美しき路上のダイヤモンドには、刺も蜜も隠れていた…まるも亜希子生産終了、最終受注を開始…限定車も年内発売へ【4Cスパイダー 最終試乗】生産終了を受けてドライブ。きっと後世に残るモデルになる…九島辰也

小型スーパーカー日本市場へ 「手が届く」783万円から

フィアットクライスラージャパンは27日、アルファロメオの新型2ドアクーペ『4C(フォーシー)』を発表した。7月1日よりディーラーでの販売を開始する。価格は783万円。

4Cは、2011年のジュネーブモーターショーで初公開されたコンセプトモデルをほぼそのままの形で製品化。「手が届くスーパーカー」をコンセプトに、軽量化、新型エンジンの搭載、レーシングテクノロジーからのフィードバックなど、小さなボディにあらゆるテクノロジーを注ぎ込んだ。

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アルファロメオ 4C(フォーシー)

とある指示書からスタートしたエクステリアデザイン

フィアットクライスラージャパンは、7月1日よりアルファロメオ『4C』の発売を開始する。価格は783万円。

「エクステリアデザインは、シャシーや室内空間、エアロダイナミクスなど、クルマの基本スペックが書かれた指示書から始まった」とは、フィアットクライスラーグループアルファロメオエクステリアデザイナーのアレッサンドロ・マッコリーニさんの弁。

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唯一デザインの自由が許されたサイドビュー

アルファロメオ『4C』のエクステリアは様々な機能的条件を踏まえながらデザインされた。その中で、「唯一自由なデザインが許された領域はサイドビューだ」と話すのは、フィアットクライスラーグループ、アルファロメオ・エクステリアデザイナーのアレッサンドロ・マッコリーニさん。

サイドビューはエアインテークを境に前後に分かれる。「リアはリアフェンダーにボリュームを与えることによって、パワー自体が後ろ側から出ているように、力がみなぎっているイメージ(ミッドシップレイアウトを表現)を持たせ、その力が、ダイナミックな躍動感として前に向かって変化していくように、エアインテークからフロントフェンダーに抜けていくラインで表現した。後ろのボリュームと前のボリュームとの対比によって全体的な流れが生まれていると思う」と述べる。

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4C スパイダー 発表、発売は11月21日 価格は861万8400円

FCAジャパンは東京モーターショー15の会場で、ミッドシップ・プレミアムオープンスポーツ『4C スパイダー』を発表した。

同車は、昨年国内導入した『4C』のオープンモデル。カーボンファイバー製モノコックシャシーを採用することで高い剛性を確保した結果、同社の発表によれば、4Cスパイダーと4Cの構造の差異は最小限に抑えることができたという。

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アルファロメオ 4Cスパイダー(東京モーターショー15)

【4Cスパイダー 試乗】ドライバーにシアワセな気分をくれる…島崎七生人

“高鳴る心臓”。プレスリリースのそんな言葉づかいが、いかにもアルファロメオらしい。仕事とはいえ試乗ができ何て運がいいのだろう…とさえ思えた。そんなシアワセな気分をドライバーに味わわせてくれるのがこの『4Cスパイダー』だ。

イタリア・モデナのマセラティ工場製で、カーボンファイバー(シャシーやフロントガラスのフレーム)、ガラス繊維強化樹脂(ボディパネル)などを採用。ガラスの肉薄化などで達成した1060kgの軽量ボディは、クーペ+10kgに収まる。高剛性の素性によりクーペとスパイダーの構造上の差異はわずかだそう。スパイダーの特徴でもあるロールバー部分は、バーをカーボンパネルで覆った粋なデザインで、クーペ以上にスタイリッシュに見える。

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【4Cスパイダー 試乗】美しき路上のダイヤモンドには、刺も蜜も隠れていた…まるも亜希子

まるで一筋のスポットライトを浴びているかのように、行き交うクルマたちの中で輝きを放っている。小粒でも堂々たる存在感は、ダイヤモンドに等しいほどだ。初めて『4Cスパイダー』を目にした時、そんな強烈なオーラにすっかり心を奪われてしまった。

でもこの日は朝から、新緑を散らす雨。せっかくのオープンモデルなのに、そのルーフをめくることはできず、美しいスタイルも魅力半減かとあきらめて対面した。巻貝のようにテールライトをくるみながら、隆起した塊感でダイナミックにサイドへと続くフェンダーライン。引き締まったアスリートの筋肉のようにも、やわらかな女性のボディのようにも見え、とても魅惑的だ。そこに雨粒が幾重にも滴る4Cスパイダーは、太陽の下とはまた違った妖艶さで出迎えてくれたのだった。

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アルファロメオ 4Cスパイダー

生産終了、最終受注を開始…限定車も年内発売へ

FCAジャパンは4月8日、アルファ ロメオ『4C』および『4Cスパイダー』の2020年内での生産終了に伴い、日本における最終受注受付を開始した。

4C/4Cスパイダーは、アルファロメオが長い歴史の中で受け継いできた軽量化設計の思想を、最先端の技術を駆使して具現化したピュアスポーツカー。ボディにはカーボンファイバー製パッセンジャーセルやアルミニウムサブフレームなど軽量素材を随所に施し、車両重量はわずか1050kg(4Cスパイダーは1060kg)。最高出力240psを発生する4気筒1750cc直噴ターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速4.5秒(欧州仕様参考値)という圧倒的な動力性能を発揮する。

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【4Cスパイダー 最終試乗】生産終了を受けてドライブ。きっと後世に残るモデルになる…九島辰也

アルファロメオ『4Cスパイダー』を久しぶりに試乗した。丸2年はステアリングを握っていなかっただろう。憧れのクルマである。とはいえ、いつか手に入れたいと夢を描きながらネットで中古車相場をチェックしているのが実情だ。

年末に発売される“ファイナル・エディション”が楽しみ

今回試乗した理由は『4C』の生産終了がアナウンスされたから。去る4月30日に日本での販売が終わった。ただ、年末には“ファイナル・エディション”として限定車が売られるそうなので楽しみ。きっと後世に残るモデルになるであろう。

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アルファロメオ 4Cスパイダー(画像は海外仕様)