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DSのクロスオーバー第2弾、DS 3クロスバック 発表へ…パリモーターショー2018

●DSラインナップ拡充
PSAグループの高級車ブランド、DSは9月24日、フランスで10月に開催されるパリモーターショー2018において、『DS 3クロスバック』をワールドプレミアすると発表した。

DSブランドの「クロスバック」は、クロスオーバー車に冠されるネーミングで、市販モデルでは『DS 7クロスバック』に続くもの。DSブランドの入門コンパクトカー、『DS 3』シリーズに追加されるクロスオーバー車が、DS3クロスバックとなる。

DS 3クロスバックでは、ブランドの電動化戦略に沿って、EV版の「E-Tense」を設定。モーターは、最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを引き出す。0~100km/h加速は8.7秒の性能を備えている。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は50kWh。1回の充電での航続は、WLTP計測モードで320km、NEDC計測モードで430kmとした。バッテリーの充電は出力11kWの場合でおよそ5時間。100kWの急速充電を利用すれば、バッテリーの80%の充電が30分で完了する。

エンジンは、ガソリンが「PureTech」。最大出力は100hp、130hp、155hpの3種類をラインナップする。ディーゼルは、1.5リットル直列4気筒ターボの「BlueHDi」。トランスミッションには、8速の「EAT8」を155hpのガソリンエンジン車に設定。ガソリン/ディーゼルエンジン搭載車とEVは、同じ製造ラインで組み立てられる。

●Bセグメントに属する小型クロスオーバー
DS 3クロスバックはBセグメントに属する小型クロスオーバー車。ボディサイズは、全長4118mm、全幅1791mm、全高1534mm、ホイールベース2558mmとなる。DS 3クロスバックには、DSブランドの最新デザイン言語を導入。フロントマスクはDS 7クロスバックと共通イメージとなっており、新世代のDSモデルであることを表現する。車台には、PSAグループのモジュラープラットフォーム「CMP」を使用した。

DS 3クロスバックでは、DSブランドらしくカスタマイズが充実。ボディカラーは10種類、ルーフの色は3種類、ホイールのデザインは10種類から選択できる。さらに個性を反映させたい顧客には、「DS MONTMARTRE」「DS BASTILLE」「DS PERFORMANCE Line」「DS RIVOLI」「DS OPERA」の5種類の特別メニューが用意され、内外装を自由にカスタマイズできる。

●自動運転への一歩
DS 3クロスバックには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載。「DSマトリクスLEDビジョン」と呼ばれるヘッドライトは、ロービーム用の3つのLEDモジュールとハイビーム用のマトリクスビームモジュールで構成。各マトリクスビームモジュールから放射されるライトは、フロントガラスのカメラで検出された運転条件に基づいて、オンとオフを切り替える。その結果、DS 3クロスバックは、他の道路ユーザーを眩惑させることなく、メインビームを維持できる。

「DSコネクテッドパイロット」は、自動運転への一歩を踏み出すもの。システムは0~180km/hで作動。前走車との車間距離と、レーン内の位置を適切にキープする。前走車に追従して車両が停止しても、3秒以内なら自動的に再発進。このストップ&ゴー機能付きのアクティブクルーズコントロールは、高速道路での長距離ドライブや渋滞時に効果を発揮する。

「DSパークパイロット」を使用すると、ステアリングホイールやアクセル/ブレーキペダルを使用せずに、ドライバーは自動駐車が可能。このシステムは30km/h以下の速度で、駐車可能な空きスペースをスキャン。適切な場所が見つかれば、ドライバーは、タッチスクリーン上で、縦列駐車か並列駐車を選択する。

DS 3クロスバックには、最新の車載コネクティビティを採用。「MyDSアプリ」もそのひとつ。MyDSアプリは、スマートフォンがメインキー代わりになるもの。MyDSアプリで車両のロック解除し、エンジンやモーターを始動できる。MyDSアプリは、複数のユーザーで共有し、キーレスアクセスを可能にする、としている。