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【日産 ルークス 新型】品・凛・楽がテーマ…インテリアデザイナー

  • 《写真提供 日産自動車》
  • 《画像提供 日産自動車》
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日産自動車から発売された軽スーパーハイトワゴンの『ルークス』。そのインテリアは品と凛というキーワードとともに、“楽”も取り入れてデザインされたという。

◆洗練、品質、使い勝手

その“楽”とは何か。デザインマネージャー・インテリア担当の松尾才也さんによると、「楽に直感的に使えること」だという。

具体的には、「洗練された空間性、ディテールにまでこだわったミニバンを思わせるようなクラスを超えた品質感。そして綺麗に仕舞えて楽に使える収納や使い勝手の部分。この3つに重点を置いて開発した」と話す。

◆洗練された空間性

実車をベースに説明してもらおう。「フロントキャビンスペースは洗練された空間性の部分」と松尾さん。「インパネを上下に分け、上半分を前方向にオフセット。そこに生まれた空間にオープントレイを配置し、使いやすい位置にシフトノブやエアコンスイッチを配している」と述べる。また、軽自動車では珍しいこととして、「インパネからドアに大きくラウンドしたデザインテーマを採用。これは2トーンのインテリアを作ろうとこの形状を採用した」とのことだ。

また『デイズルークス』ではインパネ上面とピラーの脇にあるオペラウィンドウの間に段差があったが、ルークスではそこをインパネから連続した面でオペラウィンドウまでつながる形状にした。それは、「座った瞬間に直感的に広くて気持ちいい空間や視界を作りたかったからだ」とその理由を説明。

◆視覚的ノイズをなくす

後席周りでは極力視覚的ノイズがなくなるように、フラットなフロアを採用。さらにルーフトリムのサーキュレーターを、デイズルークスではルーフトリムに後付感のあるしつらえだったものから、ユニットをルーフトリムの中に入れ、スイッチと送風口のみが出ているようにした。これも「分割点などを減らして極力視覚的ノイズを減らそうという試みだ」と話す。

また、後席足元に露出していたストラクチャーは、シート部材で隠してすっきりした見栄えになった他、スマートフォン置き場を設定。後席スライドも、「シートを一番後ろまで下げて使う人も多いと思うので、その際に使いやすい位置にパワーウィンドウスイッチを配置している」と細かい使い勝手にまで気を配っていることを明かす。

収納に関しては、「オープンになっている収納と、クローズして仕舞える収納をたくさん用意している」と松尾さん。それもたくさん用意するだけではなく、「形にしっかりインテグレートさせることですっきりした、いつでも綺麗に簡単に片付く内装を目指している」と述べた。

◆緻密さをメーターで

緻密な作り込みの部分について松尾さんはメーターを挙げる。「オーセンティックなツーダイヤルのレイアウトだが、4.2インチサイズのフルカラー液晶を配置し、ここにプロパイロットなどの色々な情報を表示。そこにカーボン調のプリント柄やダイヤルに細かなセレーションを入れて精度感のある緻密な感じを作っている」と説明。

また、フロントグリルの六角形パターンと同調させた形でスピーカーやインパネのトレイなどにもこの六角形パターンが施された。これも「緻密な作り込みのひとつだ」と述べた

◆3つのインテリアカラー

インテリアカラーは3つ用意された。スタンダードはハッピー&リラックス。ハイウェイスターはスパイシー&クール。オプション内装としてはプレミアム&スタイリッシュだ。

スタンダードは「ベージュとグレーの中間のトーンを使い、明るさに包まれたリラックスした室内空間をイメージ。ソファー調のファブリックを全面に使っているが、これはグレージュ(アイボリー)を全面に使ってしまうと汚れやすいという意見もあるので、シート背面はブラウンにした」と説明。これは子供が肩口などを手でつかんだり、シート背面を足で蹴ったりしたときの、「汚れの目立ちにくさにも配慮したうえでの明るい内装を目指した結果だ」という。

ハイウェイスターは、「ブラックを基調とし、ネイビーをアクセントとしてシートに採用。ぱっと見ダイヤ柄のパターンがシートのメインになるが、実際によく見ると一部にアールをかけたり、そのアールの大きさも多少変化させ動きや緻密さをシートに与えている」と話す。

そしてオプションの内装、プレミアム&スタイリッシュというテーマで、シートクッション部分が濃いめのブラウン、アッパー部分が明るいカフェモカ的な色。さらにこのグレードではインパネにPVCのラッピングが施された。そこにターコイズ調のステッチが入り、同じくシートにもその色が入っている。その結果、「非常にプレミアムな感じがする。軽自動車の概念を超えた品質感を実現している」と語った。