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アウディの最上位SUV『Q9』、世界初の3次元曲面デジタルOLEDパネル採用…ライティング技術に新基準
アウディは、最上位SUVの『Q9』に、市販モデルとして世界初となる3次元曲面デジタルOLEDパネルを採用したと発表した。
■ 厚さ0.1mmの極薄ガラスが曲面を実現
曲面デジタルOLEDパネルの実現を可能にしたのは、革新的な極薄ガラス技術だ。OLEDパネルのガラス基板の厚さはわずか0.1mmで、人間の髪の毛ほどの薄さ。これにより、最大200mmの曲げ半径でパネルを湾曲させることができ、ボディの輪郭に正確に沿わせることが可能となった。
曲面デザインは見た目の美しさだけでなく、機能面でも効果を発揮する。OLEDをリヤライトの外側に配置することで、より広い角度からでも光が視認できるようになり、側方からの視認性が向上する。これは道路安全性の向上に直接つながる。
さらに、各リヤライトシグネチャーに警告シンボルを組み込んだコミュニケーションライトにより、事故や故障の発生場所を他の道路利用者に視覚的に伝えることができる。
■ 第3世代デジタルOLED:512セグメントで表現力と安全性を強化
アウディQ9のリヤライトには、6枚のパネルに合計512のデジタルセグメントを配置した第3世代デジタルOLEDテクノロジーを採用している。
内訳は、世界初の曲面アウターパネルが99セグメント、センターパネルが84セグメント、インナーパネルが73セグメントで、曲面アウターパネルはアウディがこれまで市販モデルに採用した中で最大のOLEDパネルでもある。
フロントとリヤで最大8種類のデジタルライトシグネチャーを選択でき、スタティック、フルアクティブに加え、今回初めてセミアクティブなシグネチャーも選択可能となった。夜間には魅力的な3次元効果を備えた表現力豊かなライティングデザインが楽しめる。
■ アドバンストターンシグナルとマイクロLEDヘッドライト
アウディQ9は、デジタルOLEDリヤライトとデジタルマトリクスLEDヘッドライトを組み合わせたインテリジェントなライティングシステムを搭載する。
アウディ『Q7』で初採用されたアドバンストターンシグナルにより、夜間の右左折や車線変更の際にシンボル化されたダイナミックなターンシグナルを路面に投影し、歩行者やサイクリストが車両の進行方向の変更をより早く認識できるようにする。
デジタルマトリクスLEDヘッドライトには、幅約13mmのモジュール内に2万5600個のマイクロLEDを搭載したマイクロLEDモジュールを採用。各マイクロLEDのサイズは約40マイクロメートルで、高解像度の光の映像を路面に直接投影できる。悪天候時にも高い精度とコントラストで路面を照らし、レーンライトやオリエンテーションライトなどのライトガイダンス機能を提供する。
■ 10年にわたるOLEDの歩み
アウディのOLEDテクノロジーの歴史は2016年のアウディ『TT RS』に始まる。自動車メーカーとして世界で初めてOLEDを市販モデルのリヤライトに採用した。
2020年にはアウディ『Q5』に第1世代のデジタルOLEDテクノロジーを導入し、個々のセグメントを制御してリヤライトのシグネチャーをパーソナライズすることが初めて可能になった。
2024年にはアウディ『Q6 e-tron』に第2世代を採用。個別制御可能なセグメント数を10倍に増やし、コミュニケーションライトや近接表示機能などの安全機能も追加した。
そして2026年、アウディQ9と第3世代デジタルOLEDテクノロジーにより、このテクノロジーはこれまでで最も進化した段階に達した。
アウディのライティング開発責任者ステファン ベルリッツ氏は「アウディにおいて、光は何よりもまず安全性、すなわち『見ること』と『見られること』を意味する。私たちのビジョンは、光をインテリジェントなコミュニケーション手法へと徐々に進化させ、車両と周囲との相互作用をさらに安全で直感的なものにすることだ」と述べている。












