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新型トヨタ『セリカ』、2.0ターボ+4WDで復活か…全貌に近づく
トヨタが復活に向けて開発を進めているとされる『セリカ』。2024年のラリージャパンでトヨタ幹部が復活を示唆して以来、さまざまな情報が浮上してきたが、ここへきてパワートレインや駆動方式に関する具体的な情報が明らかになってきた。
最新情報によると、新型セリカには2.0リットル直列4気筒ターボエンジンをベースとした電動パワートレインが検討されており、駆動方式は4WDとなる見通しだ。さらに、6速MTや8速ATの設定も取り沙汰されている。
海外では『セリカスポーツ』という名称も浮上しており、往年の高性能モデル「GT-FOUR」を現代の技術で復活させる可能性がある。
セリカは1970年に初代が登場したトヨタのスポーツクーペだ。なかでもターボエンジンと4WDを組み合わせたGT-FOURは、WRC(世界ラリー選手権)で数々の勝利を収め、セリカのスポーツイメージを確立した。2006年に7代目が生産を終了して以来、約20年間にわたって車名が途絶えている。
◆次世代2.0リットルターボとハイブリッド化
今回の新情報で注目されるのは、次期セリカのパワートレインだ。
トヨタのGR担当者は海外メディアの取材に対し、次世代スポーツカー向けエンジンについて、排出ガス規制への対応から2.0リットル級の排気量を検討していることを明らかにした。また、ハイブリッド化についても言及しており、通常のハイブリッドとPHEV(プラグインハイブリッド)のどちらを採用するかは、現段階で決定していないという。
いっぽう、駆動方式については、トヨタの広報担当者が4WD採用の方向性を示したと報じられている。これが市販型に反映されれば、GT-FOUR以来となる4WDスポーツとしてセリカが復活することになる。
◆スーパー耐久に参戦
こうした新型セリカの開発を考えるうえで、重要な存在となるのが『GRヤリス M コンセプト』だ。
同車は、トヨタが新開発した2.0リットル直列4気筒ターボエンジン「G20E」を搭載する実験車両だ。通常のGRヤリスとは異なり、エンジンをドライバー後方に搭載するミッドシップ4WDレイアウトを採用。2025年10月にはスーパー耐久シリーズの岡山大会に初出走し、実戦を通じた開発が進められている。
G20Eは、小型・軽量化と高出力化の両立を狙った次世代エンジンだ。トヨタはモータースポーツの現場でエンジンやシャシーの改良を続けており、今後のGRブランドを支える重要な技術のひとつと位置付けられている。
新型セリカにも、このG20Eをベースとする2.0リットルターボが搭載される可能性がある。最高出力については400ps級との見方もあるが、現時点で市販モデルの具体的な数値は明らかになっていない。
◆ミッドシップ4WDの可能性も
車両の基本レイアウトについては、複数の情報が存在する。歴代セリカと同様のフロントエンジン方式を採用するとの見方があるいっぽう、GRヤリス M コンセプトで開発を進めているミッドシップ4WDを採用するという情報もある。
新型セリカと次世代『カローラ』との技術的な関連も取り沙汰されているが、プラットフォームを含めた基本構造について、トヨタは正式に説明していない。
トランスミッションについては、6速MTと8速AT「GR-DAT」が候補に挙がっている。GR-DATはすでにGRヤリスに採用されている高性能ATで、モータースポーツでの使用も想定して開発されたものだ。ただし、新型セリカへの搭載については、いずれも現段階では未確定だ。
◆GR86とは異なる性格、プレリュードとも違う
仮に6速MTと高出力ターボ、4WDを組み合わせた仕様が登場すれば、現行の『GR86』とは異なる性格のスポーツカーとなる。
GR86は自然吸気2.4リットル水平対向4気筒エンジンとFRレイアウトを採用し、軽快なハンドリングを重視したモデルだ。これに対し、新型セリカが高出力ターボと4WDを採用すれば、加速性能やトラクション性能を重視した高性能スポーツという位置付けになる。
また、ホンダが復活させた『プレリュード』との違いも明確になりそうだ。プレリュードはハイブリッドシステムによる日常域での扱いやすさとスポーティな走りを両立するモデルだが、セリカはよりモータースポーツに近い性格を持つ可能性がある。
◆新型競技車両を参考に予想CGを制作
エクステリアデザインについても、新たな情報が浮上している。
2026年には、ポルトガルのラリーコースでトヨタの新型競技車両とみられる2ドアのプロトタイプが目撃された。これは、2027年から導入されるWRCの新規定を見据えた開発車両とみられるが、市販型セリカとの直接的な関係は確認されていない。
今回制作した予想CGでは、このプロトタイプや歴代GT-FOURのデザインを参考に、新型セリカの姿を描いた。
低く構えた2ドアクーペのボディに、シャープなLEDヘッドライトと大型ロアグリルを組み合わせ、フロントバンパーには大きなエアインテークを配置。ボンネットにはエアアウトレットを設け、冷却性能を意識したデザインとしている。
さらに、張り出した前後フェンダーや大型リアウイング、ワイドなトレッドによって、ラリーマシンを思わせる力強いスタイルに仕上げた。実際の市販型がこのデザインを採用するかは不明だが、GT-FOURの系譜を意識した高性能モデルとしての方向性を表現している。
◆GRモデルになる?
車名については、前述の通りセリカスポーツが開発段階の呼称として報じられているほか、『GRセリカ』という名称も候補として取り沙汰されている。ただし、正式な車名は発表されていない。
登場時期については2027~2028年との予想があるものの、トヨタは具体的な発売スケジュールを明らかにしていない。
新型セリカの復活に向け、2.0リットル級ターボエンジンと4WDという方向性が浮かび上がってきた。今後はハイブリッドシステムの採用方式に加え、フロントエンジンとミッドシップのどちらを選択するのかが焦点となる。












