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米国ベストセラーミニバン、クライスラー『パシフィカ』に改良新型…ニューヨークモーターショー2026
クライスラーは、ミニバン『パシフィカ』の改良新型モデルを、ニューヨークモーターショー2026で発表した。
パシフィカはアメリカで最も売れ、最も多くの賞を受賞したミニバンとして知られる。今回の刷新により、クライスラーが自ら生み出したミニバンというカテゴリーに、新たな息吹を吹き込む狙いだ。
■外観デザインを全面刷新
改良新型パシフィカの外観は、技術的でモダンなキャラクターを前面に打ち出した。フロントフェイスのほぼすべての面に手が加えられ、彫刻的な存在感を演出している。
デザインの中心となるのは、新たに光るようになったクライスラーの象徴「ウイングバッジ」だ。このバッジを起点に、車両全体をつなぐLEDライティングシグネチャーが設けられている。
リミテッドおよびピナクルグレードでは、乗車時に「ウェルカムアニメーション」が作動する。センターランプ、シグネチャーライト、クライスラーバッジが順に点灯し、続いて四隅の「ピアノキー」が光る演出だ。降車時にも連動したアニメーションが表示される。
■最上位「ピナクル」に新内装
最上位グレード「ピナクル」には、新色「ブルーアガベ・ナッパレザー」の内装が採用された。深みのある色合いは、従来のベージュや黒に代わる現代的な選択肢として、ファミリーカーにハイファッションな雰囲気をもたらす。
シートには新たな「パーケット」柄の穿孔パターンが施され、独自の質感と高級なハンドメイド感を演出。「ソルストッパー」と呼ばれる銅色のアクセントステッチがシート、インストルメントパネル、ドア、アームレストに施され、「タングステンパティナ」のパイピングがシート周囲を縁取る。
■20年以上の歴史を持つ「ストウ・ン・ゴー」を継続
2005年モデルで初登場して以来、20年以上にわたりクライスラーの代名詞となってきた「ストウ・ン・ゴー」シート&収納システムは、改良新型でも引き続き採用される。
このシステムは業界初の革新的な機能で、これまでに500万台以上のミニバンに搭載されてきた。クライスラーのミニバンは、2列目・3列目シートを床下に完全に収納できる唯一の車種だ。
改良新型パシフィカでは、2列目・3列目シートを数秒で床下に格納でき、140立方フィート(約3.96立方メートル)以上の広大な荷室スペースを確保できる。シートを展開した状態でも、床下収納ビンが追加の収納スペースとして活用できる。
また、2列目・3列目ともにストウ・ン・ゴーを備えながら全輪駆動(AWD)を選択できる唯一のミニバンという特徴も継続する。この組み合わせはセレクトおよびリミテッドグレードで選択可能だ。ピナクルグレードは3列目にストウ・ン・ゴーを標準装備し、2列目には取り外し可能なキャプテンズチェアを採用する。
■パワートレインと牽引性能
エンジンは受賞歴のある3.6リッター・ペンタスター V6を継続搭載。セグメント唯一の「トルクフライト」9速オートマチックトランスミッションと組み合わせ、最高出力287hp、最大トルク262lb-ft(約355Nm)を発揮する。
インテリジェントAWDシステムは、エンジントルクの100%を後輪または最もグリップのある車輪に配分できる。AWDが不要な場合は動力伝達ユニットと後輪駆動モジュールを完全に切り離し、燃費向上を図る設計だ。
オプションの「トレーラートウグループ」を選択すれば、クラス最高の3600lb(約1633kg)の牽引能力を発揮。トレーラースウェイダンピングや大型ラジエーターも備え、キャンプやレジャーを楽しむファミリーの需要に応える。












