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フェラーリ初のEV『ルーチェ』はスーサイドドア採用!? デザイナー本人も抱える「不安」とは
「フェラーリ初のEV」として話題の『ルーチェ』は、2028年の発売予定で、2026年5月に発表予定だが、その最新プロトタイプをスクープ班のカメラが捉えた。
フェラーリは論争の的になることは珍しくない。論争にならないほうが珍しい。近日発売予定のフル電気自動車ルーチェは、これまでで最も大きな論争を巻き起こし、賛否両論のいずれも叫ばれるプロジェクトになる可能性があるという。
ルーチェのデザインをまとめたのはジョニー・アイブ率いるデザインハウス、ラブフロム。アイブは、iPhoneをはじめとする時代を象徴する数々の製品を手がけた、Appleの元デザイン責任者だ。ルーチェはフェラーリでの一般的なプロジェクトとは異なり、マラネロとシリコンバレーのミニマリズムの衝突と言える。
ジョニーはフェラーリの仕事にプレッシャーを感じていることを認めているのだ。当然だろう。ルーチェの発表はは、単なるEVの発表とは違う。最高峰のレースに参戦し、時には破天荒な購買行動でしか手に入らない、刺激的なV12スーパーカーを基盤とするブランド、フェラーリが、EVという“静かな”世界へと足を踏み入れようとしているのだ。
海外メディアのインタビューでは、アイブ氏はこの車を世界に公開することに「不安」を感じていると率直に認めたという。不安をかき立てるのはデザイン自体への不安ではなく、フェラーリにとってこの瞬間がどれほど大きな意味を持つのかという重大さなのだ。彼はこれを「依然として明らかにフェラーリだ」と評したが、「シンプルさと、何かが持つ本来の美しさという信念に基づいた、これまでとは異なる表現だ」と続けた。
いっぽうで、ラブフロムの共同デザイナーのマーク・ニューソン氏は、このようなプロジェクトがもたらす自由について強調した。「これは電気自動車、しかも初の電気自動車、という幸運な点のひとつだろう。だからこそ、私たちは他の方法では得られなかったであろう自由、文字通りの物理的な自由、あるいは創造的な自由を、様々なレベルで得ることができた」と彼は語ったようだ。
現段階では、すでにインテリアの一部が公式に公開されている。フェラーリは2月初めにダッシュボードの写真を公開。これは現行フェラーリとは大きく異なる。これが重要な点だ。なぜなら、アイブとニューソンは、車全体に「一貫性と独自性」が備わっていると述べているからだ。
ルーチェは4ドア、4シーターのGTカーで、車高は『プロサングエ』に近く、1000psの4モーター・パワートレインを搭載する。アイブ氏は、この車はプロポーションが「大きく」、外観も内装と同様に斬新になると示唆している。そのためエクステリアは、以前の予想よりもはるかにレトロフューチャー的なデザインになるのではないかと懸念されている。
北欧で捉えた最新プロトタイプは、以前のルーチェのテスト車両と同様に、上から下まで間に合わせのパネルで覆われており、大まかなプロポーションとサイズ感以外に、内部構造を解釈することは非常に困難だ。
確認できるディテールの一つは、赤丸で囲まれたドアハンドルで、中央部のBピラーのすぐ下に配置されている点だろう。カメラマンによると、ルーチェはピューロサングエと同様に、後ろヒンジで車両前方に向かって開く、“スーサイドドア”を採用している可能性があるとのことだ。












