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ロールスロイスが初の「レーザー彫刻ボンネット」採用、中東の伝統建築「マシュラビーヤ」描く
ロールスロイス・モーターカーズは2月12日、英国ウエスト・サセックス州グッドウッドで、特別な『ファントム』、「ファントム・アラベスク」を発表した。
同車は、プライベート・オフィス・ドバイによる世界に一台の特別作品で、中東の伝統的な建築様式「マシュラビーヤ」からインスピレーションを得ている。マシュラビーヤは、精巧に彫刻された木製のスクリーンで構成され、プライバシーに配慮しながら通気を促す幾何学的な格子模様が特徴だ。
最大の特徴は、ロールスロイス初となるレーザー彫刻を施したボンネット。この新特許技術は、エクステリア・サーフェス・センターが主導した5年間の開発プログラムの成果で、イタリアのスグラッフィート技法からインスピレーションを得ている。
ボンネットはまず濃い色で塗装され、複数のクリアコート層で密封された後、明るいトップコートが施される。その後、幾何学的なマシュラビーヤ模様が最上層の表面に145から190ミクロンの深さで彫刻され、下層の濃い色調が浮かび上がる仕組みだ。
彫刻された各部分は、均一で彫刻的な仕上がりを実現するために丹念に手作業で研磨される。模様を表面に施すのではなく、塗装そのものに組み込むことで、卓越した精緻さと耐久性を実現している。
エクステリアは、ビスポークのツートーン仕上げが特徴で、ボディはダイヤモンド・ブラック、上部は対照的なシルバーで彩られている。手描きのショート・コーチラインにも同色があしらわれ、マシュラビーヤのモチーフが繊細に施されている。
エクステリアは、ダークトロームの縁取りが施されたイルミネーテッド・パンテオン・グリルと、ライトアップされたスピリット・オブ・エクスタシー、そして22インチのパート・ポリッシュド・アルミホイールによって一層引き立てられている。
インテリアの中心をなすのは、フェイシア全幅に広がるギャラリーだ。ブラックウッドとブラック・ボリバー材を用いて精巧に仕上げられたビスポークのマーケトリー・アートワークがマシュラビーヤのデザインを巧みに表現している。そこに落ち着いたダークトーンのオフセット・クロックがさりげなく配され、上品に彩りを添えている。
インテリアスイートは、落ち着いたセルビー・グレーとブラックのレザーで仕上げられ、ブラックのシート・パイピングとカーペットがアクセントとなっている。フロントおよびリアのヘッドレストには、対照的なブラックのマシュラビーヤ・モチーフが刺繍され、上質さを高めている。
魅惑的なスターライト・ドアは、セルビー・グレーのパイピングとブラックのコントラスト・ステッチで縁取られており、ボンネットの彫刻モチーフの断面図が施されたイルミネーテッド・トレッドプレートが、この画期的なコミッションを完成させている。
なお、このファントム・アラベスクは中東の顧客へ納車され、そのコレクションの中核をなす存在となった、としている。












