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ジープ『コンパス』新型、イタリアのステランティス工場で生産開始…375馬力のEVも設定

  • 《photo by Jeep》
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ジープは、SUV『コンパス』の生産をイタリアのステランティス・メルフィ工場で開始したと発表した。

新型コンパスは、ジープブランドの世界的成功の礎となったSUVの第3世代モデル。コンパスは、これまでに世界で250万台以上を販売している。最新のSTLA Mediumプラットフォームを採用し、クラス最高レベルの性能、象徴的なジープデザイン、先進技術を融合している。

パワートレインは「選択の自由」をコンセプトに、145hpのe-ハイブリッド、195hpのプラグインハイブリッド、最高出力375hpのフルEVまで幅広く用意する。フルEV版は航続距離650kmを実現している。空力性能も向上し、Cd値0.29を達成した。

技術面では、200mm以上の最低地上高、最適化されたアプローチ・デパーチャーアングル、480mmまでの渡河能力を備え、あらゆる地形での走行を可能にしている。

生産拠点となるメルフィ工場は、2014年に北米以外で初のジープ製造拠点となり、これまでに230万台以上のジープ車両を生産してきた。同工場の特徴は「生産の自由」で、超柔軟な組立ラインにより市場需要に応じてリアルタイムで生産車種の構成を調整でき、必要に応じて100%BEV生産への転換も可能だ。

メルフィ工場は190万平方メートルの敷地に4600人以上を雇用し、プレス、塗装、樹脂成形、組立、バッテリー生産まで一貫した生産体制を構築している。持続可能性への取り組みも積極的で、2030年末までに再生可能エネルギーで総エネルギー需要の70%にあたる54MWの自家発電を目指している。

新型コンパスはメルフィ工場から世界60カ国に輸出され、ヨーロッパ、中東・アフリカ、アジア、オーストラリア、ニュージーランドで販売される予定だ。