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アキュラ日本導入も? 陸海空から宇宙まで、夢をカタチにするホンダの技術…ジャパンモビリティショー2025

  • 《写真撮影 望月勇輝》
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「ワクワクする未来を探しに行こう」とは、日本自動車工業会が主催する「ジャパンモビリティショー2025」の全体テーマだが、プレスカンファレンスにおいてキーノート・スピーチを披露した本田技研工業の三部敏弘社長は、冒頭「ホンダは夢を本気でカタチにしてきた会社です」と、自信たっぷりにホンダイズムを覗かせる先制パンチ。0(ゼロ)シリーズ3台のプロトタイプを前に、その特徴を素描してみせた。

◆新たな「0シリーズ」、アキュラ日本導入も?
まずホンダ0シリーズについてだが、EVやハイブリッドにゼロベースで「シン、ライト&ワイズ(薄い、軽い&賢い)」をテーマに取り組むとのこと。ホンダは2040年までに販売車種の100%をEV&FCEVと宣言してきたが、0シリーズにはハイブリッドがありえそうな余地を感じなくもない。

『ホンダ0サルーン』は低全高の外観から想像できないほど室内空間は広く、0シリーズとして第1弾に投入予定の『ホンダ0 SUV』同様、アシモOSを搭載しており、乗るほどに移動体験が深まるとか。ホンダ0 SUVについても、0シリーズならではのスリークさと、SUVらしい力強いプロポーションが同居している点に注目だ。

さらに今回はワールドプレミアとして、0シリーズでエントリーモデルとなる『ホンダ0 α(ゼロアルファ)』がお披露目された。こちらも全高は抑えつつも地上最低高は確保しつつ、薄型キャビンながら広い室内を実現するという。日本やインドを中心にグローバルで、2027年に販売を始める予定だ。

また北米向けモデルであるアキュラ『RSX』のプロトタイプもジャパン・プレミア展示され、三部社長によれば「日本でも求められれば来るかもしれません」と、含みをもたせたことが印象的だった。量産モデルはEVのみならずハイブリッドやICEとオハイオ州で混流生産される予定で、トランプ経済で「バイ・アメリカン」の今、日本市場でも一定数を導入することはやぶさかでない様子だ。

◆電動2輪、新時代のブルドッグ、そしてロケットまで
そしてホンダといえば2輪事業の重要性はいうまでもない。目玉は、『EVアウトライヤー コンセプト』だ。EVバイクならではの低重心設計かつ前後2輪駆動で、滑空するようなグライド感と、強烈加速を受け止めるためのバケットシート形状が際立つ。

また軽自動車からは、『N-ONE e:』のドーピング版ともいうべき『スーパーワン プロトタイプ』が登場。もはや軽自動車枠に収まらないだろうが、こまっしゃくれた生意気フェイスにブリスターフェンダーで武装するという手法は、まさしく往年の『シティ・ターボIIブルドッグ』を彷彿。その令和バージョンというべき一台だ。三部社長の口頭スケッチによれば、ブーストモードで出力とギアが一気に上がり、エンジン車のような活発さが楽しめるという。気になる市販バージョンは日本市場以外に、アジアやイギリスなどで展開する予定だ。

もちろん現行ラインナップを象徴する『プレリュード』や『CB1000F』、『CB1000F SE』も展示されており、前者は三部社長が今のホンダを象徴する粋なクルマが要ると考え開発を進めた、お気に入りの愛車であると宣言。

同時にモビリティの知能化における中核技術は次世代ADASで、ナビ上で目的地設定するだけで車がアクセル&ブレーキ、ステアリング操作を担い、目的地に着けることだという。アメリカでテスト走行を重ねており、EVのみならずハイブリッド車にも搭載するつもりで、開発は順調だという。

他にも「ホンダジェット・エリートII」に加え、低軌道人工衛星を再生可能燃料で運ぶ目的で開発が進む再生型ロケットが展示されている。初の離着陸実験に成功したばかりのサステナブルロケットが展示されている。後者はF1の燃焼技術から最新の姿勢制御技術、そしてターボポンプの自社開発まで総動員し、この夏に国内では民間初の垂直離着陸を成功させたばかりの、再生型ロケットの機体そのものだ。

ホンダ・ブースでは、4輪や2輪からビジネスジェットにロケットまで、総合モビリティカンパニーとしての「夢の途中」、でもリアルなそれを感じることができる。