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ルノー『カングー』、一挙300台導入へ…英自動車部品販売大手が配送網強化
ルノーは、英国の大手自動車部品販売会社のモーター・パーツ・ダイレクト(MPD)が、全国配送網の強化を目的にルノー『カングー』300台以上を導入すると発表した。
同社は全国184拠点から独立系および正規ディーラーの整備工場に自動車部品を日々配送しており、顧客車両のダウンタイム最小化を支援している。今回の大量導入により、拡大する事業需要に対応する。
導入される車両はすべてアドバンス仕様で、8インチタッチスクリーン付きEASY LINKディスプレイ、DABラジオ、ブルートゥース、USB端子、オートライト、雨滴感知ワイパー、ワイヤレススマートフォン連携、アンドロイドオートおよびアップルカープレイ対応などを標準装備する。さらに各車両には合板内装と床面保護材が装着される。
パワートレインには効率的なユーロ6D dCi 95エンジンと6速マニュアルトランスミッションを採用。各車両は1日平均110マイル、月24日稼働で、4年間または12万マイルでの更新サイクルを予定している。
今回の受注はペンタゴン・コーポレート・フリート経由で行われ、モータス・グループUKの一部として供給される。約240台は既存車両の更新用で、残りは新拠点開設や事業拡大に対応する。
カングーは競争入札を経て選定された。ルノーの魅力的な価格設定、全国ディーラーネットワークの充実、MPDが既に経験している優れたアフターサービスが決定要因となった。
2026年6月の300台納車完了後、ルノー車は同社運用配送車両の3分の1以上を占める見込みだ。
ルノー カングーは多様性と効率性を重視した設計で、厳しい配送スケジュールを持つ企業にとって有力な選択肢となっている。ガソリン、ディーゼル、100%電動のE-Techパワートレインに加え、ショート・ロングホイールベース、クルーバン仕様を用意し、最大4.2立方メートルの積載容量と最大987kgの積載量を実現している。