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VW「クプラ」のコンセプトカー、東レの人工皮革「ウルトラスエード nu」採用…IAAモビリティ2025
東レは9月9日、同社が展開する銀面調人工皮革「ウルトラスエード nu」が、VWグループ傘下のクプラのショーカー『ティンダヤ』の内装材およびライフスタイル製品に採用されたと発表した。
クプラのティンダヤは、ドイツ・ミュンヘンで開催中のIAAモビリティ2025で世界初公開された。
クプラは2018年のブランド誕生以来、わずか7年間で7つのモデルを発表し、世界で90万台以上の車両を販売している。感性に訴えるデザイン、電動化、高性能を融合し、既成概念にとらわれない新たな影響を世界に与えている。
今回採用されたウルトラスエード nuは、金属調の深みのある光沢を付与した仕様で、洗練されたデザイン性、滑らかで上質な質感、高機能性を有する素材だ。この金属調仕上げのウルトラスエード nuが自動車内装材に採用されるのは今回が初となる。
サトウキビ廃糖蜜から製造したエチレングリコールを原料とするポリエステルと、非可食のトウゴマから得られるひまし油由来のポリオールを原料の一部に使用したポリウレタンを組み合わせ、植物由来原料比率は約30%となっている。脱化石資源を使用した素材でありながらも、クプラの美意識と革新性に合致する素材として高く評価された。
また、ウルトラスエード nuはクプラのライフスタイルグッズにも採用されており、イギリスのトラベルブランド「ハーパー・コレクティブ」とのコラボレーションにより開発されたスーツケースの内装材に使用されている。本アイテムは、ドイツ・ミュンヘンのオーバーポリンガーおよびクプラ・シティ・ガレージにて2週間限定で先行販売され、その後9月22日より、クプラおよびハーパー・コレクティブの公式ウェブサイトにてオンライン販売が開始される予定だ。