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三菱『デリカミニ』新型の価格を予想、195万~295万円と予告…秋発売

  • 《画像制作 編集部》
  • 《写真提供 三菱自動車》
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三菱自動車工業は2025年秋に発売予定の新型軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』の予約注文を、8月22日から全国の系列販売会社で開始した。現時点で正式な価格は未発表だが、メーカー希望小売価格(消費税込)の予定は195万円から295万円と明らかにされている。

今回の価格設定は、従来型デリカミニ(2023年発売)の180万円台から250万円台というレンジに比べ、全体的に上昇している。

背景には、先進安全装備やコネクティッド機能の強化、内外装デザインのアップデートに加え、軽スーパーハイトワゴン市場で競合するホンダ『N-BOX』、スズキ『スペーシア』、ダイハツ『タント』などの価格帯が軒並み上昇していることもある。さらに、原材料費や物流コストの高騰も価格上昇要因となっている。

三菱自動車としては、ブランドの象徴である「デリカ」シリーズの世界観を継承しつつ、アウトドア志向の高まりを背景に、“軽でもSUVらしさ”を求めるユーザー層を取り込む狙いがあるとみられる。

そのため、新型デリカミニの価格はエントリーモデルで195万円前後、上級グレードでは295万円前後と予想される。従来型より高めの水準だが、競合車と比較しても不自然ではなく、むしろSUV的キャラクターを強調することで価格に見合う付加価値を訴求する方針だろう。

◆「頼れる相棒」が全面進化
今回のフルモデルチェンジでは「進化したアクティブで頼れる相棒」をコンセプトに掲げ、エクステリアやインテリア、走行性能、安全性能、運転のしやすさ、使い勝手まで全方位で進化させた。

デリカミニは2023年の初代登場以来、タフでありながら愛嬌のあるデザインと、高い走行性能によって人気を集めてきた。新型ではSUVテイストをさらに強調し、たくましさと親しみやすさを兼ね備えたスタイリングを採用した。内装は先進性と利便性を高め、街乗りから未舗装路まで幅広いシーンで快適な走行性能を実現している。

チーフ・プロダクト・スペシャリスト(商品企画責任者)の藤井康輔氏は次のようにコメントしている。「デリカミニはタフなのに愛嬌のあるスタイリングや高い走行性能が人気を得てきました。新型ではたくましさとキュートさを増したデザインと、快適で力強い走りを実現しました。新型デリカミニによって冒険心が刺激され、行動範囲が広がることで家族や仲間との大切な時間が増える、そんな豊かなカーライフをお届けしたいと考えています」。

三菱は今回のモデルチェンジによって、デリカミニを日常からアウトドアまで幅広く対応できる「頼れる相棒」として再定義した。軽自動車市場における存在感を一層高める狙いがある。