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スズキ初のEV『eビターラ』、インドから世界100カ国以上に出荷開始…日本にも導入へ
スズキは、同社初のバッテリーEV(BEV)『eビターラ』およびストロングハイブリッド車用電池の出荷をインドで開始した。
8月26日、eビターラを生産するグジャラート工場において、ナレンドラ・モディ首相、グジャラート州のブペンドラ・パテル州首相、小野啓一駐インド日本国特命全権大使、スズキの鈴木俊宏社長が出席し出荷開始記念式典を開催した。式典には、インド政府およびグジャラート州政府の関係者、スズキ関係者など約600人が参加した。
鈴木俊宏社長は、「モディ首相ご出席のもと、出荷開始記念式典を開催でき大変うれしく思う。スズキ初のBEVのeビターラはここグジャラート工場で生産され、欧州や日本を含む、世界100以上の国と地域へ輸出する」とコメントした。
スズキのインド子会社のマルチスズキは、スズキのBEV世界戦略車第一弾e ビターラの出荷を開始した。インドのグジャラート工場で生産し、グジャラート州のピパパブ港より欧州をはじめ、日本を含む世界各国へ供給する。
e ビターラは、「Emotional Versatile Cruiser」をコンセプトに、先進感と力強さを併せ持つデザイン、BEVらしいキビキビとしたシャープな走りを実現するBEVパワートレイン、悪路での走破性のみならずよりパワフルな走りを提供する電動4WD「ALLGRIP-e」、BEV専用に新しく開発したプラットフォーム「HEARTECT-e」を採用したSUVだ。
また、スズキ、東芝、デンソーが出資し、自動車用リチウムイオン電池を製造するTDSGは、ストロングハイブリッド車用電池の出荷を開始した。この電池は、『グランドビターラ』に搭載されており、今後搭載モデルを拡大する予定だ。
TDSGは、インド国内において車載用リチウムイオン電池の安定供給を実現し、インドの環境車の普及促進に対応していくため2017年に設立された。インドで初めてのセルレベルからリチウムイオン電池を生産する工場として2021年に稼働した。これまで100万台分以上のマイルドハイブリッド車用の電池を生産している。