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ソニー・ホンダ初のEV『AFEELA 1』、量産試作を開始…ホンダの米オハイオ工場で
ソニー・ホンダモビリティは、電気自動車『AFEELA 1』(アフィーラ1)の量産に向けた試作を米オハイオ州のホンダ・イーストリバティ工場で開始した。2026年の量産開始を目指している。
同工場では35年以上培われた自動車生産技術を活用し、AFEELA 1の実現に向けた重要な役割を担っている。ソニー・ホンダモビリティは、ホンダの高度な製造ノウハウを基盤としながら、独自の品質基準による厳格な検査体制を構築している。
量産前の試作生産では、各サプライヤーから届くパーツと車体との適合性、組み立て精度、塗装品質などを検証している。工場でのAFEELA 1試作では、車体を構成するパネルやパーツ間の隙間をコンマミリ単位以下で調整するなど、細部へ徹底的にこだわって進められている。
AFEELA 1のエクステリアデザインは、装飾的なラインや誇張された面の抑揚を徹底的に削ぎ落とし、滑らかでありながら硬質感と緊張感のあるサーフェスを特徴としている。クリーンで光や周囲の環境を反射するエクステリア実現のため、塗装下地を研磨する独自工程が追加されている。
イーストリバティ工場で製造・品質検査を受け出荷された車両は、現在ソニー・ホンダモビリティが建設中の「Quality Gate」に運ばれ、さらに独自の検査プロセスへと進む。この施設は、顧客に最高品質のAFEELAを届けるという同社のコミットメントを象徴する施設となる予定だ。
AFEELA 1の量産は2026年から始まる。今後、生産現場では本格的な生産ラインの立ち上げ準備や、さらなる品質の作り込みが行われる。