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VW、新型SUV『テラ』の輸出を開始…南米12か国に展開
フォルクスワーゲンブラジルが、同社にとって南米地域で最も重要な新型車となる新型SUV『テラ』の輸出を開始した。VWのラインナップにおいて『ポロ』と『ニヴァス』の間に位置づけられる新たなコンパクトSUVだ。
アルゼンチン、アルバ、チリ、コロンビア、コスタリカ、キュラソー、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、パラグアイ、ウルグアイの12カ国が最初の輸出先となり、サントス港からの海上輸送と陸上輸送で出荷されている。2025年内にはボリビア、エクアドル、パナマ、ペルー、ドミニカ共和国、セントマーチンへの輸出も予定されている。
ブラジル国内では、テラは6月5日の発売開始からわずか50分で1万2296台の注文を獲得し、フォルクスワーゲンブラジル史上最大のオープンドアイベントとなった。また、ラテンアメリカNCAPの安全性テストで最高評価の5つ星を獲得している。
フォルクスワーゲンブラジルの2025年上半期の輸出実績は前年同期比54.2%増の5万5331台となった。主要輸出先はアルゼンチン(2万8501台)、メキシコ(1万3435台)、コロンビア(5100台)、チリ(3057台)となっている。
最も多く輸出されたモデルは『ポロ』(2万2893台)、『サベイロ』(1万1906台)、『Tクロス』(9860台)、『ニーヴァス』(8732台)だった。
同社は5月にアフリカ向け輸出も再開し、Tクロス200台をカメルーン、コートジボワール、ガーナ、マダガスカル、ルワンダ、セネガルに出荷した。
ブラジル国内市場でも好調で、2025年上半期の販売台数は前年同期比10.6%増の18万5391台を記録。SUV部門では7万9300台を販売し、市場をリードしている。