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BMW『M2 CS』がコンパクトカー最速に、ニュルブルクリンクで新記録

  • 《photo by BMW》
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BMWは、高性能2ドアクーペ『M2 CS』がドイツ・ニュルブルクリンク北コースで7分25秒5の新記録を樹立したと発表した。BMW Mの開発エンジニアのヨルク・ヴァイディンガー氏がドライブし、全長20.823kmのコースを7分25秒5で走破。コンパクトカークラスの従来記録を8秒更新し、同クラスで初めて7分30秒の壁を破った。

ヴァイディンガー氏は2023年4月にBMW『M2』で7分38秒7の記録を樹立していたが、今回はそれを13秒も上回る結果となった。

「グリーンヘル」と呼ばれるノルトシュライフェは、全長20.832km、70以上のコーナーを持つ世界最難関のサーキットの一つ。ここでのラップタイムは車両の運動性能を測る金字塔とされている。

BMW Mとニュルブルクリンクは25年以上にわたってパートナーシップを結んでおり、同サーキットはBMW Mのホームコースとして位置づけられている。BMW Mのレーシングカーは、ニュルブルクリンク24時間レースで21回の総合優勝を果たしている。

新型M2 CSは、BMW M TwinPowerターボ技術を採用した直列6気筒エンジンを搭載し、最高出力390kW(530hp)、最大トルク650Nmを発生する。8速Mステップトロニック・トランスミッションを介して後輪に駆動力を伝達する。

軽量化にも注力し、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製の外装・内装部品を多用することで、現行M2世代で最軽量の約30kg軽量化を実現した。標準装備として鍛造Mライトアロイホイールを採用している。

M2 CSはメキシコのサンルイスポトシ工場で製造される限定モデルで、2025年夏後期の市場投入を予定。ドイツでの価格は11万5000ユーロに設定されている。