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スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性

  • 《写真提供 トイファクトリー》
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キャンピングカーを手がけるトイファクトリーは、新事業部ブランド「TFME」の発足とあわせて、軽自動車をベースとした多機能車両『MARU MOBI Lite(マルモビライト)』を発表した。

同車両は、能登半島地震の被災地支援で現場活動した可児市の市役所職員や保健師職員の意見を反映して開発された。現地では女性職員でも運転しやすい手軽さや、地方山間部などへの移動を考慮し、「もっと車両サイズの小さいタイプのマルモビが欲しい」という要望があったという。

マルモビライトは、スズキ『エブリイ』をベースに開発。平時には通常の公用車として使用し、有事の際には被災者向けのプライベートシェルターやトイレカー、支援職員の休憩・車中泊・着替えスペース、デスクワークスペースとして活用できる。

車両の特徴として、普段は4人乗りの軽バンだが、フルフラット化すれば大人1名+子供1名が横になれるL1750×W1200mmのくつろぎ空間に転換可能。畳マットには高品質な特殊ウレタン剤を採用し、撥水・防汚加工を施した和紙製で、優れたクッション性により体の負担を軽減する。

装備面では、ポータブルエアコンで夏冬の快適性を確保し、カーテン&タープキットでプライベート空間を拡張できる。家具類は「レール脱着式」を採用した浮かせた構造とすることで、休憩のためのフラットスペースを邪魔しない設計を実現した。この「レール式家具脱着システム」は同社の特許技術だ。

車体には一切穴を空けない設計で、車両持ち込みでもスピーディに後架装が可能。家具の設置は車両ボディの既存のネジ穴を利用して固定しており、ベース車両があれば非常にスピーディに供給が可能で、有事の際の緊急需要にも対応できる。

販売展開については、車両販売に限らず、各地自治体が保有する軽バン車両を持ち込んでの加工を行う「後架装」での供給も可能。現時点ではスズキ・エブリイ限定だが、今後は他車種への展開も計画している。