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日産 リーフ 新型は「ProPILOT 2.0」を搭載、V2H機能も

  • 《写真提供 日産自動車》
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  • 《画像提供 日産自動車》
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日産自動車は6月17日、新型『リーフ』を世界に向けて発表した。第3世代となる新型は、電動性能やデザインの刷新に加え、先進運転支援技術やライフスタイルを支える機能も進化している。

●「CMF-EV」プラットフォーム
新型リーフは、「CMF-EV」プラットフォームをベースに開発され、フロントにストラット式、リアにマルチリンク式サスペンションを採用。横方向剛性は従来比66%向上し、快適な乗り心地と操縦安定性を両立させた。235/45R19の大径タイヤを装着しながら、最小回転半径は5.3mとし、都市部でも取り回しのしやすさに配慮している。

パワートレインには、モーター・インバーター・減速機を一体化した新開発の「3-in-1」システムを採用。従来より10%の小型化を実現しながら、静粛性とレスポンス性を高めた。新設計の高剛性モーターマウントにより、モーター振動を従来比で75%低減。高遮音カーペットの採用とあわせて、上質な静粛空間を提供する。

●日本仕様は「ProPILOT 2.0」を搭載
運転支援面では、新開発の「インテリジェント・ディスタンスコントロール」を搭載。先行車の減速に合わせてスムースに減速・停止することで、ドライバーの負担を軽減する機能だ。

さらに、「インテリジェント・アラウンドビューモニター」は、車両周囲を多様な視点から確認できる「3Dビュー」や、視界の悪い交差点などで役立つ「フロントワイドビュー」、車両前方の路面を映す「インビジブルフードビュー」などを備える。

高速道路走行時のために、インテリジェント・クルーズコントロールとステアリングアシストとを組み合わせた「ProPILOTアシスト」を標準装備している。日本仕様では進化した「ProPILOT 2.0」が搭載される。

●V2L(Vehicle-to-Load)が進化
新型リーフでは、外部電力供給機能も充実させた。「V2L(Vehicle-to-Load)」機能を通じて、災害時やアウトドアアクティビティなどのライフスタイルをサポートできる。

米国仕様では、車内と荷室に120Vコンセントを備え、最大出力1500Wで家電製品の使用が可能だ(欧州仕様には室内コンセントなし)。充電ポートに接続するV2Lアダプターからの電力供給は、日本では最大1500W、米国では1800W、欧州では最大3.7kWに対応する。

加えて、日本仕様には「V2H(Vehicle-to-Home)」機能を継続採用。対応機器を通じて車両から家庭への電力供給や、太陽光発電から車両への蓄電も可能である。非常時のバックアップ電源や、グリッド電力のピーク使用時の抑制に役立つ。